「あの初得点を決められて本当にホッとしました」

現地10月11日、マーベリックスは中国のマカオで行われたロケッツとのプレシーズンマッチに132-115で勝利した。

この試合で最大の注目を集めたのは、左膝前十字靭帯(ACL)の大ケガから586日ぶりに実戦復帰を果たしたカイリー・アービングだ。先発出場を果たしたアービングは、チームのオープニングポゼッションでいきなり魅せる。右ウィングでボールを呼び込むと、ヴェネチアン・アリーナを埋め尽くした超満員のファンから地鳴りのような大歓声が巻き起こった。

アービングはそのままドライブでジャバリ・スミス・ジュニアを抜き去り、鮮やかなリバースレイアップをねじ込んだ。ケガに泣いた昨シーズンを乗り越え、完全復活を強くアピールする一撃となった。

アービングは22分間の出場で17得点3アシストを記録。久しぶりの実戦を感じさせないキレのある動きでチームの勝利に貢献した。試合後、アービングは復帰戦のファーストプレーについて感謝と喜びを語った。

「試合に至るまで、本当にたくさんの感情が込み上げていました。最初のプレーを自分にコールしてくれたダスティ(・メイヘッドコーチ)に感謝します。とにかくアタックすることだけを心に決めていました。(ドライブした時に)ベースラインが少し空いたのが見えたので、まずはあの初得点を決められて本当にホッとしました。どんな復帰戦になるか、ずっと想像し、夢に描いていたんです。とにかく無事に最初のプレーを終えられて良かったです」

また、この日は昨シーズンの新人王である、クーパー・フラッグとの初共演でも話題を呼んだ。第2クォーターにはフラッグからのロングパスを受けてアービングがレイアップを決めれば、第3クォーターにはフラッグの鮮やかなチェイスダウンブロックから速攻を展開し、アービングがトランジションスリーを沈めるなど、新生マブスの強力デュオとしてのポテンシャルを見せつけた。

自らのパフォーマンスについて、アービングはこう振り返る。「高いレベルでパフォーマンスを発揮できて、素晴らしい気分でした。謙虚な気持ちを持ちつつも、アグレッシブに攻めて、本来の自分らしさを取り戻そうと努めました」

長く実戦から遠ざかっていたアービングのパフォーマンスには、敵味方を問わず称賛の声が集まっている。メイヘッドコーチは「これほど長く離脱していた後で、ゲーム勘の面からも彼がこれほど素晴らしいプレーを見せるとは予想していませんでした。これは彼のたゆまぬ努力の賜物です」と言えば、チームメートのマックス・クリスティも「間近で彼のプレーを見ることができて本当に最高でした。彼は圧巻のパフォーマンスを見せていましたし、一人の選手として見ていて本当に楽しかったです」と続いた。

ロケッツのイメ・ウドカヘッドコーチも「彼は本来の姿に戻っていますね。実際のNBAのレギュラーシーズンで試合勘を取り戻していけば、さらに良くなっていくでしょう」と、敵ながら脱帽。

2025年3月に左膝ACLを断裂し、リハビリ中にはふくらはぎの肉離れを起こすなど多難な復帰ロードを歩んできたアービング。完全復活を告げる17得点は、今シーズンのマーベリックスの躍進を予感させるに十分なインパクトを残した。