
県立盛岡工業(岩手県)のキャプテン、藤井煌馬選手は、9月21日(月)に対戦した開志国際(新潟県)の印象を「やばかったです」と、若者らしい素直な言葉で表しました。開志国際は今年のインターハイでベスト4まで勝ち進んだ強豪です。以前の練習試合を藤井選手はケガで欠場しており、対戦したのは今回が初めて。全国でもトップクラスのバスケを直接肌で感じたのですから、若者らしい言葉が出てくるのも無理はありません。
結果としては76-112の大敗でしたが、それでも県立盛岡工業が全く何もできなかったわけではありません。第1クォーターだけで5本の3Pシュートを沈めた松田海翔選手を筆頭に、チームで13本の3Pシュートを決め、必死に食らい付きました。
藤井選手も2本の3Pシュートを含む24得点を挙げています。「自分たちは外のシュートで得点を重ねることが去年からずっと続けているチームの戦術で、今回も外のシュートで食らい付くことができました。そこは自信になったというか、自分たちらしいバスケができていたと思います」
「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2」では、県立盛岡工業のように夏のインターハイ出場を逃したチームと、開志国際のように全国大会で上位に勝ち進むチームの対戦があります。異なるレベルでのゲーム経験や身体能力、高身長の選手の有無など様々な差はあり、完敗を喫することもあります。
だからこそ、そこから何を学び取るかが重要になります。藤井選手も「せっかく全国でもトップレベルのチームとやれるので、たとえ勝てなくても、試合内容まで全部悪いと思うんじゃなくて、通用できる部分はあると思うから、全員が前を向いて戦っています」と言います。
ただ現実には、全員で前を向くことさえ難しいところがあったと藤井選手は明かします。というのも、県立盛岡工業は後藤靖宏コーチの言葉をそのまま借りれば『就職高校』で、多くの生徒が卒業とともに就職をします。高校生の就職試験の解禁日は9月16日で、就職希望の3年生の気持ちはどうしてもそちらに向いてしまいます。
藤井選手も「メンバーがなかなか揃いませんでしたが、集まれるメンバーでチーム一丸となって練習をしてきました。それでも就職のこともあって見る方向が合わず、チームがバラバラになっていると感じることもありました」と言います。藤井選手自身は進学の道を取るそうですが、それでもチーム状況に引っ張られて、彼自身も集中しきれない部分があったと打ち明けます。
それでもコートに立てば、逃げるようなことはしません。開志国際の強度の高いディフェンスに挑みながら、「相手の身長が高くても、そこにビビることなくドライブに行って、ディフェンスが寄ってきたらパスを出すとか、自分が得点を取れなくても周りを生かせるようなプレーができたのは良かったです」と手応えも得られました。
そうした経験は次の試合に生きてくるはずです。「ディフェンスやリバウンドのところが、チームとしてもまだ上手くできていません。『U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループA』を通して、留学生のいるチームとも対戦できるので、自分たちの実になる大会になるよう、これからの試合も頑張りたいです」
実はこの藤井選手、2024年度の『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』で準グランプリに輝き、大手芸能事務所にも所属する『別の顔』も持ちあわせています。しかし、高校卒業後は国家試験が必要な道へと進学し、そのためバスケットボールからは一旦離れるそうです。だからこそ、今この日々を大切にしたいと彼は言います。
「小2から始めたバスケも高校で一旦は最後になります。良いチームメートに恵まれたし、最後は全員で勝てるように頑張っていきたいです」
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「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2」競技日程
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