2試合連続でローテーション入り、持ち味の長距離砲でアピール
アルバルク東京は10月8日の佐賀バルーナーズ戦に90-74で勝利した。この試合のA東京はベンチスタートの日本人選手のステップアップが光り、平岩玄が8得点10リバウンド、ザック・バランスキーが8得点4リバウンドを記録。そして飯田遼も11分10秒出場で、武器の3ポイントシュートを2本沈めて6得点に加え2アシスト1スティールと活躍した。
飯田は今オフに3シーズン在籍した川崎ブレイブサンダースを離れてA東京に加入。開幕から3試合合計でわずか2分13秒のプレータイムだったが、10月2日の千葉ジェッツ戦がクアドラプルオーバータイムの激闘となり主力のプレータイムを制限したこともあって、4日の同一カードでは11分15秒出場した。この一戦で首脳陣の期待に応えるパフォーマンスを見せると、佐賀戦でも10分以上のプレータイムを勝ち取っている。
出番がほぼなかった最初の3試合について飯田は「選手として試合に出たい気持ちはもちろんあるので、一番は悔しかったです」と語るが、同時に冷静だったと振り返る。「アピールしようと焦ってプレーするような年齢(31歳)でもないです。また、出番が確約されているポジションではないので、チャンスが来たらオフェンスでもディフェンスでもチームのために良いプレーを出せるようにしておくというメンタルでした」
そして、実際にチャンスをモノにし2試合続けてローテーション入りしたが、「出られて良かったというより、『次はこういうふうにプレーしよう』、『もっとできるな』と、ポジティブな意味で次に向けての課題が見えてきます」と、現状に満足することは全くない。
今シーズンからBリーグはオン・ザ・コートフリーを導入することで外国籍のウイング選手が増えており、飯田のような日本人ウイングは大きな影響を受けると見られていた。ただ、新ルールについて飯田は、「意識しすぎても仕方ないと思っています。オン・ザ・コート4の強みはありますが、逆にプレータイムが偏ることで疲労が溜まってしまうネガティブな部分もあります。チームとしてその時、その時で大事にするべき部分は変わってくると思うので、そこでどう助けになれるのかに集中する方が準備はしやすいです」と、これまでと変わらないマインドセットでいることを大切にする。

古巣の川崎戦「気負いすぎず、地に足をつけてプレーすることが大事」
そして、フォーカスすべき自身の仕事をこう語る。「いろいろとできる選手ではないので、チームのためにファウルを使う。リバウンドが取れなくてもボックスアウトをしたり、身体を張ってディフェンスしたりする。そういう細かいところはバスケットボールの楽しい部分の一つで、こういった部分で勝利に貢献していきたいです」
過去2シーズン、飯田は川崎で1試合平均16分以上のプレータイムを得ていたが、A東京はリーグ屈指の選手層を誇るチームであり、川崎時代のようにローテーション入りすることは簡単なことではない。本人も「(出番を得るのが難しいのは)覚悟していました」と語るが、「プレータイムを0から1、1から2と増やしていく作業は今までもやってきています。正しいことをやり続けるのは簡単なようで難しいので、しっかりとやっていきたいです。これからも何分出たとかにフォーカスしすぎず、過程を大事にしていきたいです」と、信頼を積み重ねていくには何をすべきかをか分かっている。
これで3連勝と良い流れに乗っているA東京の次戦はアウェーの川崎戦で、飯田にとっては古巣への凱旋試合となる。飯田はこのように意気込みを語る。「いろいろな選手が古巣とやる時は特別な気持ちになると言っていて、それは僕にとっても間違いないです。でも、だからといって『シュートを何本決めてやる』と思ってプレーしても、思うようにはいかないものです。そこは気負いすぎず、地に足をつけてプレーすることが大事だと思います」
川崎時代、飯田は効果的な3ポイントシュートとハッスルプレーでチームに流れを引き寄せ、川崎のファンの心をつかんでいた。同じプレーを見せ、A東京に勝利をもたらすことで、古巣への恩返しを狙っていく。それができれば、彼のチーム内の立ち位置もより高まっていくはずだ。
