昨年は「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループF」を全勝優勝して入替戦に進出した福岡大学附属若葉(福岡県)ですが、今年の「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループG」では1勝2敗のスタートとなりました。去年のチームは3年生主体だったことで、今のチームは実戦経験を欠いています。1対1のディフェンスで抜かれず、ズレを作られてもローテーションで素早く埋めるディフェンスには『福岡大学附属若葉らしさ』がありますが、良い形を作ってもシュートを決められないことが競り負ける要因となっています。

そんなチームのオフェンスの牽引役を務めるのが、2年生の内野由愛選手です。大会初戦、55-71で敗れた三田松聖(兵庫県)戦を「立ち上がりにディフェンスが悪かったのは試合中に立て直せたのですが、自分たちに流れが来そうなところで焦ってミスが出ました。チームの目標の一つに『自滅しない』があるのですが、それができない試合でした」と振り返り、その反省を翌日の高知中央(高知県)戦に生かします。

高知中央の留学生プレーヤーの高さに苦戦しながらも、福岡大学附属若葉らしい粘りのディフェンスを続け、オフェンスでは留学生を外に引っ張り出すことでズレを作って攻めていきます。良いチャンスを作ってもなかなかシュートが決まらない時間帯もありましたが、そこで焦って自滅するのではなく、質の高いプレーを続けることで良い流れを呼び込みました。

「シュートが入らなくても全員でディフェンスして、リバウンドを取って、自分たちらしく戦えたと思います。私のシュートはあまり入りませんでしたが、チームのみんながシュートを決めてくれました。私はディフェンスとリバウンド、声掛けも含めて自分にできるところでしっかり役割を果たせたと思います」

内野選手はそう語りますが、ティップオフ直後に留学生の守るペイントエリアに切り込んでチームに最初の得点をもたらし、序盤の劣勢を覆す逆転のディープ3Pシュートもねじ込んでおり、試合展開を変える価値ある得点で勝利に貢献しています。

高知中央を相手に良いバスケができた理由を、東海大学付属福岡(福岡県)や精華女子(福岡県)としのぎを削るレベルの高い県内での戦いにあると内野選手は言います。「留学生のいるチームとの対戦には慣れています。私たちは大きいチームではないから、日頃からリバウンドは全員で取る、取れなくても弾いて次の人がルーズボールを取ることを徹底しています」

「留学生がいるチームと戦うのは大変ですが、留学生が戻る前にブレイクで攻めることもできたし、今日はウチのセンター2人も思い切ってシュートを打っていました。いろいろな形で攻めることができたから、3Pシュートが当たらなくても得点が72まで伸びたと思います」

試合経験の少ない今の福岡大学附属若葉で、内野選手は1年生だった去年から試合に出ていた数少ない選手です。それでも「ガードの先輩が早い時間帯にファウルをした時に出るぐらいで、短い時間でディフェンスを頑張って、空いたらシュートを打つぐらいでした」と本人が言うように、勝敗の責任を背負う経験はしていません。

2年生ながらスタメンに抜擢され、プレーできる喜びと同時にプレッシャーも背負うことになりました。「皇后杯の予選も今回の試合も、私は3Pシュートが得意なのに、いつもなら入るシュートが全然入っていません。今日も1本だけです。キツいと思うこともありますが、ディフェンスとリバウンドは調子に関係なく頑張れますし、若葉らしい速攻を出したり、自分にできるプレーに集中しました」

経験不足な分、伸びしろも大きいのが今の福岡大学附属若葉です。「新チームになってすぐの頃は、誰もまともにディフェンスできなくて、東海大学付属福岡との試合で全部一線が抜かれて、そこからローテーションもできずにやられていました。そこから『まずはディフェンスを徹底しよう』と話し合って、練習からファウルになってもおかしくないぐらいの強度でバチバチやっています。できない部分も多いですが、そこをチーム内で話し合うことで声掛けも増えているし、チームとして良くなっている感触はあります」

3試合で2敗を喫しましたが、チームはまだあきらめていません。内野選手は残る4試合でベストを尽くすことを誓います。「今年のグループはぶっちぎって強いチームがいません。全部の試合が接戦になるから、どうなるか予想できないとコーチからも言われています。勝つことで自分たちに自信を持つためにも、1試合1試合を大切に戦っていきます」

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