
「リーグを離れるその瞬間まで、勝利に貢献したい」
クレイ・トンプソンがウォリアーズを離れたのは、自分が納得する評価を得られなかったからだ。14年を過ごした『王朝』は傾きつつあり、彼自身もケガの影響で全盛期のパフォーマンスを維持できていなかった。2年前の夏、彼が望むようなオファーがないことが分かった時点で、彼は新たなチームで次のタイトルを目指すと決めた。
彼が選んだマーベリックスは、ルカ・ドンチッチを中心に優勝争いができるレベルにあった。ただ、物事は思惑通りには運ばない。入団から数カ月でドンチッチがトレードされ、再建チームへと転落したマブスでクレイは控えを受け入れることになった。それでも彼は勝利を追い求めることをやめない。
今オフにはヒートへ移籍。契約した時点で「僕にとって名誉挽回のシーズン」と話した彼は、チームが正式に始動する前から、選手が自主的に集まるワークアウトにも参加しており、すっかり新しいグループに馴染んでいる。
「本当に素晴らしい気分だ。それと同時に、僕が予想していた通りの一日だったとも言える。競争的で、疲れ果てるぐらいハードで、とにかく高い熱量があった。実りのある練習になったよ」。初日のチーム練習を終えたクレイはそう語った。
「何回かボックスアウトが甘くなる時があったんだけど、そのたびにバム(アデバヨ)に容赦なくダメ出しを食らった。でも、僕はそういうのが大好きだ。お互いに責任を持ち、厳しく言い合えるカルチャーがこのチームにはある。まだ開幕前だけど、みんな練習に本気で挑んでいる。バムもヤニス(アデトクンボ)も、すべてのメニューで勝とうとしている。そういう熱量がうれしいし、ハードな練習を乗り切った達成感がある」
大ケガを経験し、昨シーズンは平均21.7分の出場で11.7得点とキャリアワーストの数字を出した36歳の彼が、再び優勝戦線でどこまでやれるか懐疑的な見方もあるが、彼自身はそれを気にしていない。
「僕に対して懐疑的な人がいるのも知っているし、これまでの実績から高い期待を寄せてくれる人がいるのも知っている。僕は自分が今でも勝利に貢献できる選手だと思っているし、それをコート上で証明したい。僕が今もプレーを続けている理由は勝ちたいからだ。優勝の味がどんなものかを知っているし、グループ全体で何かを成し遂げることの心地良さも分かっている。僕にはシュートを決める力があり、相手を引き付けてフロアを広げることもできる。このリーグを離れるその瞬間まで、勝利に貢献したいという気持ちがあるんだ」
「いつかキャリアを振り返る時、『僕は自分の持つすべてをコート上で出しきった』、『リスクを恐れずに挑戦し尽くした』と言いたい。そのチャンスをヒートが与えてくれた。チームの勝利は、個人のスタッツやパフォーマンスより価値がある。それを追い求めるチームの一員であることは本当に特別なんだ」
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— Miami HEAT (@MiamiHEAT) October 3, 2026