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得意のラン&ガンスタイルは旋風を巻き起こせるか

ロケッツのゼネラル、マネージャーのダレル・モーリーはオーナーのレスリー・アレキサンダーとともに、この決断を下した。

今シーズンのロケッツは序盤に前ヘッドコーチのケビン・マクヘイルを解任し、暫定的にJ・B・ビッカースタッフがヘッドコーチを務めていた。しかし、西カンファレンス8位の成績で挑んだプレーオフファーストラウンドでウォリアーズに完敗し、早々にシーズンを終えていた。

チーム再建を託す現場の責任者として白羽の矢が立ったのがダントーニだった。2004年から2008年の間に指揮を執ったサンズでは、チームをリーグトップクラスの勝率を誇るチームへと変貌させ、2004-05シーズンには自身も最優秀ヘッドコーチに選ばれている。

彼の特徴は何と言っても超攻撃的スタイルである。ラン&ガンオフェンスで7秒以内にシュートを打つというもので、選手には走力が求められる。

ディフェンスの力の強化が最優先されるはずのロケッツであるが、このタイミングでオフェンス重視のダントーニを選定するというのだから驚きだ。

ドワイト・ハワードの去就にも注目が集まるが、トップスコアラーのジェームズ・ハーデンを擁するロケッツに、ダントーニの超攻撃的な戦術がうまくマッチすれば、再びファイナルを目指せるチームになるであろう。