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新ユニット『FEDS』が揃って開幕を迎えるための判断

有望な若手を揃えてドアマットチームからの脱却を目指すセブンティシクサーズ。チームにとって最も怖いのは選手のケガに他ならない。昨年のドラフト全体1位指名選手のベン・シモンズは、昨秋のトレーニングキャンプ最終日に足を骨折し、昨シーズンを全休。センターのジョエル・エンビードも、右足の疲労骨折の影響でデビューまでに2年という月日を要した。

シモンズはすでに完治し、来シーズン開幕でNBAデビューを飾ることが濃厚となっている。エンビードも、昨シーズン中に痛めたヒザの状態は良好で、ベテランのJJ・レディック、アミール・ジョンソンという実力者を獲得した今、来シーズンのシクサーズは東カンファレンスで『ダークホース』的な存在として注目されつつある。

そんな矢先、シクサーズは、今年のドラフト1位新人マーケル・フルツのサマーリーグ残り試合全休を発表した。

チーム発表によれば、フルツは7月8日にラスベガスで行なわれたウォリアーズとのサマーリーグ戦で左足首を捻挫し、大事を取っての判断だという。

シモンズの例を考えれば、シクサーズが慎重になるのも無理はない。何年もかけて将来有望な若手を集め、実力者たちを獲得した今、ようやく万年下位から脱出する手はずは整った。

サマーリーグでフルツのプレーが見られないのは残念だが、新チームの柱になるフルツ、エンビード、ダリオ・サリッチ、シモンズによる若手ユニット『FEDS』が来シーズンの開幕戦に揃い踏みする姿に期待したい。