
「青い炎が一番熱いですから」
「今シーズンは気持ちの面で一皮剥けたいです。それができるかできないかで大きな違いが出てくると思っています」と語るシーホース三河の西田優大からは、並々ならぬ決意を感じた。
これまでの三河は、3シーズン連続でチャンピオンシップ出場を果たし、長らくつかむことのできなかったホーム開催権を獲得。しかし、結果はホームの声援の後押しもむなしくクォーターファイナルで敗退と、満足のいく結果を得られなかった。それでも西田は「本当にライアンが良い土台を作ってくれました」と、チームアイデンティティを再構築したライアン・リッチマン前ヘッドコーチに感謝を述べた。
そして「優勝を知るヘッドコーチが来てくれたことで、本当に今が新たなチームとして動き出す良いタイミングだと思っています」と、安齋竜三ヘッドコーチが新たな指揮官に就任したことに期待を膨らませている。
再構築された土台に、宇都宮ブレックス時代に優勝経験のある安齋ヘッドコーチが頂点へ登り詰めるために必要な経験値を積み上げていく。より強固となるチームのキャプテンに任命されたのが西田だった。西田は2021-22シーズンから三河に加入し、昨シーズンは日本人エースとして平均11.1得点、3.1アシストを記録。着実にステップアップを続け、日本代表では名だたる選手の中から先発を勝ち取るまでに成長した。実績と自信、そして覚悟を手にした西田はキャプテンとしてだけでなくチームのエースとして戦うことを誓う。
「自分がチームの中心だという気持ちでやりたいです」と語り、だからこそ気持ちの面での成長が必要だと言った後、西田は頬をゆるませながらこう続けた。「(三河は)コーチだけじゃなく、社長(佐古賢一社長兼ゼネラルマネージャー)から熱いですからね(笑)。熱いというか、濃いというか、圧がすごいですから。それに負けないようにやりたいですね」
ワールドカップ予選でも活躍した西田は他の選手より合流が遅くなったが、代表と三河での役割は大きく変わらないと言う。それよりもBプレミアのタフなスケジュールを乗り越えるためにはチームの総合力が試されると考えている。「いくら(外国籍選手の出場制限緩和など)レギュレーションが変わるとはいえ、同じメンバーだけで戦うと、かなりしんどくなってくるのは間違いないです。ダバンテ・ガードナーやアーロン・ホワイトだけでなく新たに加わったショーン・オマラと、外国籍に厚みのある僕らに分があると思っていますが、日本人のレベルを上げる必要があるとも感じています」
「また強い愛知を取り戻したい」と西田が語るように、愛知県は三河以外にも名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、三遠ネオフェニックスとBプレミアクラブが2チームあり、Bリーグの開幕前から日本のトップカテゴリーを牽引してきた。新しいBプレミアでも愛知県のクラブがリーグを牽引する存在になるために全力を尽くす覚悟だ。
「青い炎が一番熱いですからね」
今シーズンから『シーホースブルー』に変わったユニフォームを纏う西田の闘志は青く燃え上がっている。