シュート好調も「勝ちきれないと意味がありません」

ドイツ・ベルリンで行われている『FIBA女子ワールドカップ2026』は、昨日でグループフェーズが終了。日本代表はマリに勝利するが、続くドイツ、スペインに敗れて1勝2敗でグループ3位に。日本時間の本日深夜に、ハンガリーとのベスト8決定戦に臨む。

日本はマリ戦で20本の3ポイントシュートを成功させたが、規律と連携の取れたディフェンスを見せるヨーロッパ勢が対策を講じてくると自慢の長距離砲は沈黙。自分たちのやりたいアップテンポな攻めもさせてもらえず、2試合続けて60得点以下に抑えられた。

日本が目指すオフェンスを遂行できない中、トップスコアラーである田中こころとともに好調をキープしているのが今野紀花だ。マリ戦で11得点、ドイツ戦で8得点、スペイン戦でも12得点を挙げ、3試合合計でフィールドゴール成功率63.2%と持ち味であるミドルシュートを中心に高確率で沈めている。

今野の効果的な得点がどれだけチームを助けているかは、出場時間の得失点が端的に示しており、敗れたドイツ戦、スペイン戦でもプラスを記録。3試合での平均+7.3は、チームトップの数字だ。

安定感のあるプレーを見せている今野は、「第1クォーターからインテンシティの高いディフェンスができていて、エネルギーの出し方は昨日のドイツ戦に比べて良かったです」と手応えもあったが、要所での遂行力にスペインとの差を感じたと振り返る。

「相手が決めるべきところで決めていたのに対し、自分たちのオフェンスは上手く機能しなかったです。勝負どころでターンオーバーをしてしまったり、相手にセカンドチャンスから決められてしまう。こういった小さいことの積み重ねが勝敗を大きく左右しました」

自身の調子について聞くと、「シュートタッチは良いです。でもシュートが入っても勝ちきれないと意味がありません。勝利に繋げられなかったことが本当に悔しいです」と達成感は全くない。

そして3ポイントシュートが日本の最大の武器ではあるが、相手も徹底的に抑えにきているので柔軟性を持つことが必要と考える。「アップテンポなバスケットに持っていきたいですが、3ポイントに固執することで自分たちのオフェンスに時間がかかりすぎているところがあります。ファストブレイクを出したり、10秒以内にシュートを打つことも場合によっては必要だと考えています」

ドイツとスペインに完成度の違いを見せつけられた日本だが、「ありがたいことに大会は続くので切り替えて頑張っていきたいです」と今野が語るように挽回のチャンスはある。敗戦から得た学びを今日のハンガリー戦で生かせるか。それともこのまま改善できずに敗れるか。今日の一戦はこれからの日本の未来に大きな影響を及ぼす正念場となる。