
「日本ができる最高のバスケットをハンガリー戦で見せたい」
女子日本代表は、『FIBA女子ワールドカップ2026』のグループフェーズ最終戦でスペインに59-79で敗戦。マリと1勝2敗で並んだが、直接対決に勝利したことで日本がグループ3位となり、辛くもグループフェーズ突破を決めた。日本時間の本日深夜に行われるベスト8進出決定戦でハンガリーと対戦する。
日本は出だしで相手に主導権を握られるが、第2クォーターに守備で踏ん張ると、2桁ビハインドを3点差まで縮めてハーフタイムを迎える。だが、第3クォーターに入ると相手のアジャストに対処しきれずに失点を重ね、自分たちは生命線の3ポイントシュートに当たりがこない(30本中7本成功)ことでジリ貧となり、突き放されていった。
スコアだけを見れば、スペイン戦の日本は55-79で敗れたドイツ戦と同じ轍を踏んだと言える。だが、内容面では大きな違いがあった。この日の日本は出だしから、ドイツ戦にはなかったエネルギーを前面に押し出していた。ただ、この積極性が仇となり、ファウルトラブルからフリースローを27本も与え、オフェンスではターンオーバーから多くの失点を許した。マイナス面はあるが、それでも確かな前進はあった。
このステップアップを最も体現したのがキャプテンの宮澤夕貴だ。マリ戦とドイツ戦の2試合で合計5得点2リバウンドだったのが、スペイン戦では7得点8リバウンドと本来のプレーを披露した。
スペイン戦の前に宮澤は「相手がどうこうではなく、まずは戦う気持ちを持つ。『絶対にこのルーズボールを取ってやる』とか、シンプルに『勝つぞ!』という思いをプレーで表す。そこが一番大事だと思います」と語っており、有言実行してみせた。
そしてスペイン戦を終えて、このように総括する。「この前の2試合は本当に私らしくなかったです。この試合はファイターになる気持ちでプレーしました。チームとしてもタフな試合になることは分かっていて、フィジカルにファイターとして戦う部分は出せていました。ただ、スペインのほうが実力は上で、細かいところの遂行力で負けてしまったと感じました」
そして不調から脱却したきっかけを「ただ、日本のためにという思いだけで今日はプレーして、この気持ちの切り替えが上手くできました。それが出来たのもコーリー(ゲインズヘッドコーチ)がミーティングですごい熱い気持ちで話してくれたことが、切り替えのスイッチになったと思います」と振り返る。
次戦の相手であるハンガリーには、パリオリンピックの最終予選で敗れたうえ、3月に行われたワールドカップ最終予選でも、女子ユーロリーグMVPであるドルカ・ユハスに35得点、帰化選手で司令塔のイボンヌ・ターナーに17得点を許して、65-77で敗れている。
「明確に覚えているわけではないですが、ビッグマン(ユハス)と上手いガードがいてやられた記憶があります。ガードに好き勝手やらせず、相手のやりたいことを封じるタフなディフェンスが大事になると思います」と、宮澤は警戒を強める。
ハンガリーもタフな相手であり、日本の苦戦は免れない。だが、宮澤はこう力強く言い切る。「ドイツ戦と比べて今日の日本は全然違うチームでした。(次戦へ向けて)このチームで勝てる自信を持つことができているので、日本ができる最高のバスケットをハンガリー戦で見せたいと思います」
『最高のバスケット』を日本が見せるためには、今回と同じく宮澤が彼女らしいプレーを見せてくれることが欠かせない。