西田優大

2ガード体制は意に介さず「1つのオプション」

8月19日に行われた男子日本代表のメディアデーで、西田優大が取材に応じた。

15日に行われた韓国代表との強化試合の第1戦、八村塁や河村勇輝の個の力を前面に押し出すスタイルの中、西田は持ち前のユーティリティ性を生かして6得点4アシストを記録。素晴らしいパフォーマンスを見せたが、翌16日はコンディション不良を理由に欠場した。ファンや報道陣は「大事なのでは……」と動揺したが、西田は「もしあの試合が本戦だったら出られるレベルのコンディション不良なので、今は大丈夫です」と説明し、取材前の練習でも精力的にプレーしていた。

西田が欠場した第2戦で、桶谷ヘッドコーチは河村、佐々木隆成、齋藤拓実、富樫勇樹の4人のポイントガードを同時に2人起用するラインナップを長く試し、この試合で一定の成果を収めた。ただ、これはポイントガードのサポート役を務められる西田の欠場を受けてのイレギュラーな対応で、中東の国々と対戦する2次予選でサイズの小さいガードを同時起用する時間帯は決して多くはならないだろう。西田自身も「1つのオプションを試した、くらいの感覚で見ているので特にあせりはないです」と短く答え、今まで自分が積み重ねてきた経験への自負をうかがわせた。

ちなみに、今Windowの強化合宿からチームに合流した八村と西田は『FIBA U19ワールドカップ2017』以来9年ぶりにチームメートとなった。プレーしてみての印象を尋ねられた西田は、次のように答えた。「(当時から)ある意味変化がないと言いますか、やっていることはシンプルだけどそのレベルがとてつもなく高い印象です。ただのキャッチ&シュートもあれだけ入ればすごい脅威です。少しスペースを作ってステップバックでジャンプショットも決めましたけど、そのレベルがとてつもなく高いから、あれだけのパフォーマンスができるんだなと感じます」

傑出した存在の加入によりチーム内に不協和音が生じることもある。NBAのレイカーズで主力として活躍してきた八村であれば、なおさら周りが気を遣ってもおかしくないだろう。だが、西田はエピソードを交え、誰もが八村と対等に接し、チームとして良い雰囲気が作れていると言う。「正直、もっと変わるかなって最初は思っていたんですけど、『塁どうぞ』となるんじゃなくみんなで盛り上げています。今日の練習でもノルマを達成できなくて練習が終わりそうになり、桶さんが『これもちゃんとクリアしていきましょう』と話した後に、塁が『もう一回やるぞ』と言って、良い雰囲気で練習が終わりました。みんなで練習の雰囲気を作っている感じがしますね」

27日にアウェーで対戦するサウジアラビアとは、昨年非公式の試合で対戦している。桶谷ヘッドコーチが要警戒選手として名前を挙げたムハンマド・アリ・アブドゥル=ラフマンについては西田も印象に残っていると話し、「一番は3ポイントシュートを打たせないこと。塁が加わってサイズも上がったので、いかにインサイドに誘い込めるかが大事だと思います」とコメント。そして、「去年やってみてすごく良いイメージがあるので、しっかり勝ち切りたいと思います」と、必勝を誓った。