「自分のプレーをやって、誰を選ぶのかはコーチ陣にお任せする」
昨年の夏の佐々木隆成は、Bリーグチャンピオンシップで負った左アキレス腱断裂のリハビリ中だった。あれから1年、佐々木は『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window3に出場すると、Window4に向けた韓国代表との強化試合でも見事なプレーを披露。第2戦は3ポイントシュート4本中4本成功の17得点を記録と、完全復活を印象付けた。
1年前との違いについて佐々木は「ケガをした時は代表に戻ってこられるなんて思っていなかったというか、考えられなかったです。ケガが治るかどうかもわからないのですごく不安でした。その中で、またこの舞台に来られたのは本当に良かったです」と笑顔を見せる。
第2戦は西田優大、富永啓生がコンディション不良で欠場し2番ポジションが足りなかったこともあり、多くの時間でポイントガードを2人起用するツーガードシステムだった。桶谷大ヘッドコーチ体制の代表ではこれまでほとんど使われてこなかったが、佐々木は「ものすごくやりやすかったです」と違和感なくこなしていた。
それは河村勇輝を筆頭に齋藤拓実、富樫勇樹と揃って視野が広く、安定したハンドリング能力を持った選手たちと一緒だからこそのやりやすさがある。そして、所属する三遠ネオフェニックスで大浦颯太と一緒のツーガードの経験が豊富なことも大きい。佐々木は言う。「颯太と三遠ではツーガードで出ることが多かったので、どういう動きをすればいいのかは、考えなくても感覚で身体に染み付いています。そういった面ではやりやすかったですね」
Window4の布陣を考えると、ポイントガードの枠は通常なら3名であり、韓国戦に出た4名から誰か1人が選外となる。河村は頭一つ抜けているが、他の3人は甲乙付け難い状況だ。ツーガードへの慣れや適正において佐々木には一日の長があるが、本人に他のポイントガードと比べてどんな部分を首脳陣にアピールしていきたいかを聞くと、「何でしょうね(笑)。それは僕も知りたいです(笑)。でもディフェンスとかで頑張っていきたいと思います」と答えた。
そこには、自分にできることは与えられた役割を全力で遂行するだけというシンプルなマインドセットがある。「周りと比べるのは僕の仕事ではないので。自分のプレーをやって、誰を選ぶかの判断はコーチ陣にお任せするだけです」
Window4にどんなメンバーで臨むのかは現時点で分からない。もし佐々木が選出され、河村とのツーガードが起用されれば、韓国戦が示すように日本にとって大きな武器となるはずだ。
