「塁に河村と、もう1回チャレンジできるのはうれしい」
富樫勇樹は10年以上にわたって日本代表としてのプレーを続けているが、今夏は昨シーズンのBリーグで痛めた膝の回復を優先させ、『FIBAワールドカップ2027アジア予選』window3の活動に参加しなかった。
だが、八村塁、河村勇輝のNBA組と共にWindow4に向けた直前合宿から代表に合流。15日、16日に行われた韓国代表との強化試合では、初戦こそ無得点だったが、2試合目は10分48秒のプレータイムで3ポイントシュート6本中4本成功の12得点と、彼らしい得点力を披露した。
昨シーズンのBリーグ最終戦以降では初の実戦について、富樫は「まずこの夏の目標はケガを治すこと。それがすべてでした」と、語ったようにコンディション面に大きな手応えを得た。
「この1年半、試合を見てくれていた方は気づいたかもしれないですが、結構な痛みの状態でやっていた時もありました。ここからパフォーマンスを上げていかないといけないですが、まずは痛みなくプレーできている。このことで、すごく良い夏を過ごせたと思います」
そして、これまで日本代表でともにオリンピックなど大舞台を共に戦ってきた八村、河村と再び国を背負って戦えることは、冨樫にとって大きな意味を持つと語る。「塁に河村と、長く一緒に世界で戦ってきたメンバーと一緒にもう1回チャレンジできるのはうれしいです。そして彼らがNBAでステップアップしていく中、代表に戻ってきて日本バスケット界に貢献してくれていることもうれしいです」
レイカーズの主力として活躍してきた八村に加え、河村についても富樫は進化を感じている。「パリオリンピックの時はまだアメリカに挑戦する前でした。この2年間で自信をつけ、プレーだけでなくリーダーシップを含めて本当に大きく成長していると思います」
八村、河村に渡邊雄太、ジョシュ・ホーキンソンも揃う今回のメンバーは、日本代表史上においても最高の布陣と評されている。この見方について、富樫も同意する。「塁、河村にメインのところで渡邊(雄太)選手、馬場(雄大)選手も含めて(身体能力が)落ちる年齢ではない。Bリーグでプレーしている選手たちも年々レベルが上がっている感覚はすごくあります。僕が代表に入りたての頃と比べてバスケットは進化しているので、その意味でも(今回のメンバーが)史上最高というのは間違っていないかなと思います」
この強力な布陣の中で、富樫は自身の立ち位置について「1人の選手としていかに貢献できるかです。今までの経験を見て信頼してもらえている部分はあると思いますし、その期待にしっかりと応えたいです。ただ、この1年半、納得するプレーができていなかったので、ここからの1年でBリーグを通してしっかりヘッドコーチにアピールしないといけないです」と、安泰ではないと考えている。
河村、齋藤拓実、佐々木隆成とのポイントガードの枠を巡る争いの中、コンディションを高めている最中の富樫がWindow4でロスター入りできるかは分からない。ただ、痛みから解放された彼が軽快なプレーを見せてくれたことは、間違いなく日本代表にとって今後に繋がる大きなプラス材料だ。
