クレイ・トンプソン

強力フロントコートをさらに生かす外からのシュート力

クレイ・トンプソンがマーベリックスとの契約をバイアウトした。ウェーバー期間が明ければヒートに加わると見られる。クレイは2026-27シーズンの残り契約額1750万ドル(約26億円)の一部を放棄する形でフリーエージェントとなり、ヒートとは2年1300万ドル(約19億円)で合意する見通しだ。

クレイのマブス在籍は当初の期待とは裏腹に苦しいものとなった。2024年に3年5000万ドル(約75億円)で加入した初年度こそ72試合すべてに先発したが、2年目の昨シーズンはベンチからの起用に回され、平均得点がキャリア最低の11.7まで落ち込み、3ポイント成功率もキャリア最低の38.3%に沈んだ。

今夏、球団社長に就いたマサイ・ウジリによるチーム再構築の一環として、クレイはマブスを離れることとなった。ウジリは「彼はこの世代を代表する偉大な選手。彼には多大な敬意を抱いている」とのコメントを発表している。

ウォリアーズを離れる2年前、クレイは『優勝を争うことのできるチーム』としてマブスを選択したが、ルカ・ドンチッチ放出でチームは瓦解し、彼もモチベーションをどこに定めるかが難しい状況となった。今回の決断は、『優勝を争うことのできるチーム』を追い求める思いの表れでもある。そしてヒートは今夏の補強ターゲットとしてクレイを位置付け、彼の契約整理が決着するのを2カ月近く待ち続けてきた。

ヤニス・アデトクンボの獲得でヒートは優勝候補へと躍り出た。ヤニスとバム・アデバヨの強力フロントコートの脇をデイビオン・ミッチェルやボビー・ポーティスといった『仕事人』が固め、ここに通算3ポイントシュート成功数歴代4位を誇るクレイが加わる。ヤニスとアデバヨの圧力を止めるべくペイントを固めればクレイが外から射抜く。この形は優勝を狙うヒートにとって不可欠な得点パターンとなるはずだ。