河村勇輝

サマーリーグ終了後はFIBA対策に全力投球

8月27日のサウジアラビア戦、31日のカタール戦に挑む男子日本代表は、19日より新たな強化合宿に入った。同日メディア対応を行った河村勇輝は「次の試合に切り替えてやれたかと思います」と初日の練習を振り返った。

自身にとって約2年ぶりの国内ゲームとなった韓国との強化試合(8月15〜16日)で、河村はゲーム1で12得点6アシスト、ゲーム2で24得点3アシストを記録。八村塁が欠場したゲーム2は、電光石火のペイントアタックや正確な3ポイントシュートでチームハイの得点を挙げた。特に、かねてより自身の課題に挙げていた3ポイントシュートの精度はゲーム1で2/3本、ゲーム2で4/8本と好調で、「プルアップでもスポットでもしっかりと決め切れたことは個人としては良かったかなと思います」と言った。

NBAを主戦場とする選手たちは、ルールやボールのメーカーが異なるFIBA主催試合へのアジャストに苦戦することが少なくない。ただ河村はこれを踏まえて代表活動の準備していたと振り返る。

「サマーリーグが終わってからすぐにFIBAのボールに変えて練習しました。NBAからFIBAに変わるということは3ポイントラインが若干近くなることなのでアジャストはより簡単だと考えて、あとは打ち込んで。サマーリーグが終わってから、できることは最大限やってきたつもりですし、これからもやっていきたいなと思っているので、その積み重ねがまず韓国戦に出て良かったかなと思っています」

一方で課題として挙げたのはターンオーバー。ゲーム1で2つ、ゲーム2で4つのターンオーバーを犯したことについて河村は「ポイントガードとしてターンオーバーはなるべく減らしていかないといけないと思いますし、アジアレベルでは0でプレーしないといけないと思っているので、『1つでも少なく』というより0を目指してプレーできればいいなと思います」と、高い目線を持つ者ならではの考えを述べた。

河村勇輝

カタールの『噂』にも動じず「僕たちのほうが絶対強い」

アジア予選2次ラウンドは、1次ラウンドの成績を引き継いで最終順位を決定する方式。現状4勝2敗でグループ2位の日本は、この2試合でもしっかり勝ち星を重ねて、主催国のカタールを除く上位3チーム入りの確度を上げなければいけない。中でもカタールはレイカーズなどでプレーしたケンドリック・ナンに帰化をオファーしているという報道が出ており、動向が注視されている。

河村も「情報が本当なのか、今回の試合に出てくるのか出てこないのかというところでガラッとチームの状況は変わってくるかなと思う」と話しつつも、「噂に挙がっている選手が仮に加入したとしても、僕たちのほうが絶対強いと思っています。ケミストリーの部分で僕たちのほうが築いてきたものがあると思っているので、しっかりと2試合勝ちたいです」と力強く言った。

彗星のごとくバスケットボール界のスターダムに駆け上がった河村は、現在25歳。世間的に見ればまだまだ若いが、本人の認識は「もう25歳」だ。

「真ん中くらいの年齢なので、上の選手と下の選手の架け橋になれるようなコミュニケーションを常に取り続けたいです。また、コートの外から見えていることとコートの中で見えていることには違いが出てくるので、コートの中で見えていることをしっかりとコーチ陣に伝えたり、コートの中でコミュニケーションを取りながらアジャストしていったりも。プレーで、結果で引っ張っていくことはもちろんのこと、チームが円滑に進むようにリーダーシップを取り続けることも僕の役割なのかなと思っています」

八村と河村の合流により日本代表はさらに強さと柔軟性を増したが、彼らが見据えるのは、ワールドカップでアジア1位となり、ロサンゼルス五輪で決勝トーナメントに進むこと。次の2戦もあくまでその通過点ではあるが、河村は警戒を怠らない。「サウジアラビア戦はアウェーになります。相手のチームやファンの雰囲気に飲み込まれないよう、全員が自分たちのバスケットを最初から遂行できるように、まずはディフェンスからしっかりとトーンをセットできるようにしたいです」と抱負を語った。