タイリース・ハリバートン

「素晴らしい状態で開幕を迎えられると確信している」

ペイサーズのタイリース・ハリバートンが、およそ14カ月ぶりに完全復帰を果たした。すでにチームの練習施設で日々トレーニングしている彼は、「もう不安はどこにもないよ。『情報筋によるとハリバートンは健康を取り戻した』という記事を見たけど、僕がその情報筋だ」と冗談を交えながら状態を報告。まだチーム始動前ではあるが、ワークアウトはもちろんピックアップゲームもこなしており、「もし今日が開幕日だったとしても準備はできている」と自信を見せた。

SNSにはダンクする映像も投稿した。しかも空中でキャッチしたボールを股の下を通して決める『イーストベイ・ダンク』で、「20歳ぐらいの時以来のダンクだから、あんなに興奮したんだ。あんなに跳べたのは本当に久しぶりだったからね」と、今のコンディションに自信満々だ。

一昨シーズンのNBAファイナル第7戦でハリバートンがアキレス腱断裂の大ケガを負ったことで、昨シーズンのペイサーズは勝ちにいかず、2000年以来のNBAファイナル進出から19勝63敗と成績はガタ落ちとなったが、ハリバートンが復帰すれば話は変わる。マイルズ・ターナーが去ったセンターにはイビチャ・ズバッツを補強済みで、ケリー・ウーブレイJr.やラリー・ナンスJr.の獲得も含めて戦力は充実している。

「ポジションごとにサイズの強みを出せるようになったのはプラスだね」とハリバートンはチームの変化を語る。「これまでアーロン(ネスミス)がファウルトラブルになるとアンドリュー(ネムハード)が相手のウイングを守らなければならなかったり、サイズ不足を感じる場面はあった。もちろん今後も出てくるだろうけど、ラインナップの選択肢は確実に広がった。ズー(ズバッツ)、パスカル(シアカム)とオビ(トッピン)を並べるビッグラインナップで戦うことまで可能になった」

もちろん、ハリバートンの復帰によりペイサーズ本来の高速バスケも復活する。「NBAファイナルで見せたようにオビをセンターで起用してパスカルと組ませるスモールラインナップも使える。この多彩さはワクワクするし、(リック)カーライルはそのポテンシャルを最大限に引き出すはずだ」

もっとも、2カ月後の開幕では実戦のブランクが16カ月にも及ぶ。その影響についてハリバートンは「正直、それはあるだろうね。NBA選手なら誰でもそう言うと思うけど、プレシーズンゲームの最初のタイムアウトまでの息の上がり方は、どんなに準備していても防げないものだから」と言うが、表情は明るい。

「でも、素晴らしい状態で開幕を迎えられると確信している。プレシーズンは徐々に慣らしていくものだし、カーライルコーチはそこで僕たちのリズムを実戦に近付けていくのが上手いから、それに従って準備すればいい」

目指すのは『復活』だが、復帰には新しい要素も加える予定で、それは長い期間を通じて鍛えたフィジカルの強化だ。「筋肉量を増やしたことは、オフボールの守備やリバウンドでのボックスアウトでの争いでプラスに働くと思う。これまで僕をマークするウイングをスピードで振り切っていたオフェンスでも、コンタクトに耐えられるようになると思う。もちろん、スピードを生かす自分のスタイルを変えるつもりはないけど、少しスローダウンして落ち着かせるようなプレーもできるようになる。攻守両面でプラスになると期待しているよ」

実際にハリバートンが試合勘を取り戻し、再発の恐怖にとらわれることなくケガをする前と同じプレーができるかどうか、完全な保証はない。ゴール下を支配するタイプのズバッツが『超高速トランジション』と噛み合うかという問題もある。それでも、ペイサーズは2年前に優勝のチャンスを逃したにもかかわらず、いまだフレッシュで粗削りな魅力を持ち続けており、激戦の東カンファレンスでどんな戦いぶりを見せるかが楽しみなチームだ。

そのペイサーズを牽引すべきハリバートンの言葉には迷いがない。「気分は最高だし、シーズンが待ちきれないよ」

 

この投稿をInstagramで見る

 

NBA Abzy(@nbabzy)がシェアした投稿