渡嘉敷来夢&髙田真希、大黒柱の安心感
バスケットボール女子日本代表は6月上旬以来となる国際親善試合をこの土日で行う。チャイニーズ・タイペイを迎えた今日の初戦では、91-59と大勝した。
日本の先発は町田瑠唯、赤穂ひまわり、宮澤夕貴、渡嘉敷来夢、髙田真希。スピードスター町田が作り出すハイテンポなバスケに、インサイドの渡嘉敷と髙田もしっかり合わせて序盤からチャイニーズ・タイペイを攻守に圧倒する。指揮官トム・ホーバスの志向するポジションレス、スピードを生かしたパッシングスタイルが機能し、次々とノーマークを作っては得点を重ねた。
久々の代表復帰となった渡嘉敷が髙田とともにディフェンスとリバウンドでチームを支え、エースへと成長した宮澤が多彩なオフェンスパターンのフィニッシャーに。きっちりとボールシェアをして多くの選手が得点に絡み、第1クォーターを終えて31-11と大量リードを奪った。
第2クォーター、セカンドユニットの若い選手がハイペースを維持できず、大量リードによる気の緩みもあって攻守ともに停滞。それでも髙田と渡嘉敷がコートに戻るとチャイニーズ・タイペイのオフェンスをシャットアウトする。
手堅いディフェンスから攻めへと転じ6選手が2桁得点
48-33で迎えた第3クォーターも、ベストメンバーの日本は相手を圧倒する。本橋菜子から渡嘉敷への合わせ、リバウンドを取ってそのままフィニッシュに持ち込む赤穂のランニングプレー、パスで揺さぶってからキックアウトを受けての渡嘉敷のドライブレイアップと、見応えのあるオフェンスを連発。チャイニーズ・タイペイに攻撃の形を作らせず失点を9に抑えて突き放した。
最終クォーターも藤髙三佳のスティールからのワンマン速攻でスタート。その藤髙が得意の3ポイントシュートを沈めて75-43と点差を30点台に乗せて、早々に勝負あり。セカンドユニットも奮起し、何とか収穫を残したいチャイニーズ・タイペイにきっかけを与えない。馬瓜エブリンとオコエ桃仁花はフィジカルと高さを生かしたディフェンスを披露、本川紗奈生が豪快なランニングプレーを決め、さらにリードを広げて91-59で大勝した。
チャイニーズ・タイペイを寄せ付けない勝利。特筆すべきは2桁得点を挙げた選手が、15得点の宮澤と赤穂を筆頭に6人いて、アシスト27とパッシングバスケットが機能し、どこからでも点の取れる状態を作ったことだ。リードがありすぎて気の緩むシーンもあったが、トム・ホーバスは「今日より明日のほうが良いバスケットをしてくれると思う」と語った。
女子日本代表は明日も、さいたまスーパーアリーナでチャイニーズ・タイペイと対戦する。
息のあったコンビプレイ?✨
#15 本橋?#10 渡嘉敷!鮮やかなアシスト?@nako_motohashi @TOKASHIKI_10?バスケットLIVEでライブ配信中#JAPANMADNESS#AkatsukiFive#三井不動産カップ pic.twitter.com/l9sPjObCPE
— 日本バスケットボール協会(JBA) (@JAPANBASKETBALL) August 24, 2019