オーストラリア代表

パティ・ミルズが30得点でアップセットを演出

8月24日にメルボルンで行なわれたエキシビションゲーム、アメリカvsオーストラリアは、パティ・ミルズが第4クォーターでの13得点を含む30得点でチームを引っ張り、オーストラリアが98-94で勝利した。オーストラリア代表がアメリカ代表を下したのは今回が初めてで、アメリカ代表の連勝記録は78で途絶えた。

試合後にヒーローインタビューを受けたミルズはこう語る。「最高の気分だ。観客のサポートも素晴らしくて、自分たちもアグレッシブにやれた。母国を代表してプレーできるのは素晴らしいこと」とコメント。中国で行われるワールドカップに向けては「今日の結果をもとに築き上げていく。代表はステップ・バイ・ステップでやっていく積み重ね。これはあくまでもプロセスの一つだけれど、勝ててうれしい。メダル獲得というゴールに向かうプロセス。チーム全員が集中しているよ」

オーストラリアは、ミルズの他にもアンドリュー・ボーガットが16得点9リバウンド4アシスト、ジョー・イングルズが15得点7アシスト、アーロン・ベインズが13得点を記録した。

国際大会だけでなくエキシビションゲームを含めても、アメリカが敗れたのは2006年のバスケットボール世界選手権(ワールドカップの前身)準決勝でのギリシャ戦(95-101)以来。それからは2008年の北京オリンピックから五輪3連覇、ワールドカップ2連覇と世界トップの座を守り続けてきたものの、今回のワールドカップを前にまさかの黒星を喫した。

敗れたアメリカは、ケンバ・ウォーカーが22得点、ハリソン・バーンズが20得点、ドノバン・ミッチェルが12得点だった。

アメリカは、代表のトレーニングキャンプ前からスーパースターたちが今大会の出場辞退を早々に発表し、ベストメンバーで臨めないことを不安視されていた。エキシビションゲームとはいえ、世界一の座を守り続けたアメリカにとっては屈辱でしかない敗戦だ。と同時に、彼らが今大会の絶対的な優勝候補でないことが露呈された結果とも言える。

今回のワールドカップは、波乱続出の大会になる可能性が出てきた。