
「重要なことは『何を作り上げないといけないのか』」
茨城ロボッツが8月18日に新チームお披露目会見を、チームの新たな練習場である『and ST ROBOTS BASE』で行った。会見では日本代表候補に選ばれている吉井裕鷹を除く、全選手と新指揮官に就任したポール・ヘナレヘッドコーチが登壇し、それぞれが今シーズンの意気込みを語った。
今シーズンの茨城は昨シーズンのメンバーの半数を入れ替えて大型補強を施行。琉球ゴールデンキングスの外国籍エースとしてチームを牽引し、4年連続でファイナルの舞台を経験しているヴィック・ローや、アルティーリ千葉でハンドラーをこなしながらもスコアラーとして活躍した前田怜緒など、多くの有望選手を獲得した。
注目の集まる茨城を率いるヘナレヘッドコーチは、今シーズンの目標について語った。「良い結果を出すことはもちろんですが、チームだけでなく選手がそれぞれ目標を持って、茨城でプレーしていることに対して誇りを持つことが一番大事になってくると思います。良いチームを築き上げるために、常にチームとして努力し続け、チームのためにできる限りのことをすることを意識して頑張っていきたいです」
大型補強を行った茨城への期待は今まで以上に膨らんでいる。しかし指揮官は遠くの目標よりも、目先のプロセスに目を向けている。「チャンピオンシップはもちろん目標にありますが、そこまで言葉にして喋らないようにしています。重要なことは『何を作り上げないといけないのか』ということで、そのためには基盤がすごく大事になります。それをどれだけ作り上げられるかによって、自分たちが(強豪チームと)互角に戦えるような位置に入れるのかが決まります。基盤づくりをすることで必ず良い結果が生まれると思うので、そこに意識を向けてやっていきたいと思っています」
戦力が整ったからといって盤石ではないことを理解しているヘナレヘッドコーチとともに、ローもまた同じ方向をすでに見ていることも頼もしい。「基盤作りがしっかりとしたチームになっていくことが大切です。そして皆様から誇りを持ってもらえるようなチームになるというところに意識を向けたいです」
茨城はこれまでポストシーズンとは無縁のシーズンを送ってきた。ローは「茨城は歴史のあるチームですが、その歴史を変えるために自分は来ました」と自分の役割について語り、これまでの経験を還元していくことを約束した。
メディア質問の途中では小島元基がローに対して「(茨城の特産である)納豆は好きですか?」という質問が飛び、ローは「納豆は超まずい」と日本語で返して笑いを誘う場面も見受けられた。真剣な場面でも茶目っ気が垣間見れたこの会見は、大半の選手が入れ替わったチームながら、すでにそこに絆を深めるためのコミュニケーションが良好にとられていることがうかがえた。
茨城は今シーズン、リーグの中でも注目を集めるチームの一つである。ポストシーズン進出、そしてリーグ制覇と期待は高まるがヘナレヘッドコーチはもう一度、兜の緒を締め直して会見の結びとした。「順位に関係なく、今までの中で一番ベストな位置に行けるようなチームを作り上げていきたいです」