高島紳司

代表でのプレー「誰もができる経験ではないのでうれしい」

8月9日、男子日本代表は『第20回アジア競技大会』に向けた強化試合として、モンゴル代表と対戦したが65-67で競り負けた。

先発起用の高島紳司は21分44秒のプレータイムで2得点5リバウンドを記録。得意の3ポイントシュートは2本中成功なしと不発に終わったが、最大の武器である堅いディフェンスをしっかりと見せた。

日本代表のユニフォームをまとい、7,000人以上の観客の前でプレーしたことに高島は、「いつも出ている選手がいない中ですが、誰もができる経験ではないのでうれしいです。勝てればもっとよかったですが、良い経験ができたと思います」と語る。

そして自身のプレーについて「最低限はできたと思います」と振り返った。「自分は多くのことをできるプレーヤーではない中、求められているディフェンスをしっかりするところはできたと思います。あとは(決勝点を許した)最後の場面だったり、もう少し上手くファウルを使って止められればよかったです」

この試合の日本はモンゴル代表のシャラブジャムツ・エンヒウードに大苦戦。昨シーズンにNCAA1部の強豪、サウスカロライナ大で平均2桁得点を記録した206cmのオールラウンダーに33得点14リバウンド7アシスト2ブロックと大暴れを許した。ただ、その中でも高島がマークについた時には、高い位置からプレッシャーをかけ続けて簡単にドライブをさせず、オフバランスのタフショットを打たせるなどやるべきことを遂行した。

高島紳司

「明日の試合では情報があるのでしっかり止めたいです」

Bリーグで自分より大きい外国籍ウイング相手にも堅守を見せている高島だが、シャラブジャムツは「大きくて一歩目が速く、ペイントに入ってもしっかり止まってジャンプシュートを打って決めるところは(Bリーグの)外国籍でもあまりいないです。そこはすごい能力でやられてしまった部分があります」と、これまで対戦したことのないタイプで苦しんだと明かす。

それでも、明日の試合も同じようにやられるわけにはいかないと静かに闘志を燃やす。「今日は情報があまりない中でやっていましたが、明日の試合では情報があるのでしっかり止めたいです。今日は相手の得点のほぼ半分を彼に取られていました。ここを減らせれば勝つチャンスはあると思います」

昨シーズンの高島は東地区王者の宇都宮ブレックスで不動の先発を務め、リーグ屈指の3&Dの評価を確立した。この試合の日本は計31本の3ポイントシュートを放ったが、わずか4本の成功と沈黙。そして高島も2本の3ポイントシュート試投数に留まった。チーム全体のシュートタッチが低調なため、『もっと自分にパスをよこせ』とエゴを出してもいい状況だったが、シュートチャンスがなかなかこなかったことへの苛立ちは「全然なかったです」と冷静に語る。

「最後にパスが来たら決める気持ちはあります。ただ、チームで攻めるのが日本の特長で、その時々で各選手が良い判断ができれば、(自分のシュートアテンプトは)気にならないです。自分以外に、外から打てる選手がたくさんいるので、任せるところは任せればいいです」

普段から控え目な高島らしい発言だが、一方で「『空いている時にパスをくれれば決めるよ』というメッセージは出したいと思います」と、シューターとしての矜持も垣間見せた。

日本はどんな状況でも代表の誇りを胸に勝利を目指しているため、強化試合であっても連敗は受け入れられない。その中でリベンジを果たすには、シャラブジャムツ封じと要所での3ポイントシュートを役割とする、高島の本領発揮が必要となってくる。