「いつまでも浸っているわけにはいかない」
2018-19シーズンのMVPを受賞し、オフには初のシグネチャーシューズも発売されたバックスのヤニス・アデトクンボ。今月末から中国で開催されるFIBAワールドカップにもギリシャ代表として出場する彼には、一つの『流儀』がある。それは、現状に満足しないことだ。
『Slam』とのインタビューでも、この1年で起こったことを振り返り、喜びを噛み締めつつ、さらに上のレベルに到達するために必要な条件を語った。
「あらゆることに満足しているし、本当にうれしい。でも、その瞬間にいつまでも浸っているわけにはいかないんだ」
「できる限り慎ましくいたいし、それでいてハングリーなままでいたい。何かに浸っていると、快適な状態になってしまう。それが嫌なんだ。快適ではない感覚も良いもので、自分にとって楽なゾーンから抜け出すことで成長できるし、学ぶこともできる」
「MVP、それから自分のシューズが発売されてとてもうれしいよ。このシューズがリリースされるまでに1年半も待ったのだからね。ここまで長かった。でも、自分たちはもっとレベルアップしないといけない。コート内でも、コートの外でも、成長しないといけない。それができれば、今のようなことがこれからも起こる」
昨シーズンのバックスは年間60勝を記録し、プレーオフでもカンファレンス・ファイナルにまで勝ち進んだものの、ラプターズに敗れ、悔やまれる形で幕を閉じた。
キャリア初のMVPを受賞し、名実ともにNBAを代表するスーパースターとなったアデトクンボだが、彼は何よりもチームの勝利に貢献したがっている。
そのためにも、現状に満足して立ち止まらず、これからも険しい道を自ら選んで歩み続けていくことが、彼の『流儀』だ。