コーリー・ゲインズ

この合宿の焦点はトランジション

FIBA女子ワールドカップ2026』の開幕まで約1カ月というタイミングで、女子日本代表は第4次強合宿をスタート。8月3日にコーリー・ゲインズヘッドコーチがメディア対応を行った。

女子代表は6月に30日から7月7日にかけてオーストラリア遠征を行い、同国代表、中国代表と対戦した(結果は非公表)。強豪国との実戦を経て再び走り出したチームの現況について、ゲインズヘッドコーチは「今回の練習が始まるまでにすでに良い練習を重ねてくることができました」と順調であることをアピールし、その詳細を話した。

「私たちは合宿ごとに異なる課題に取り組んできました。最初(の合宿)はディフェンスに取り組み、いくつかの変更を加えました。次にハーフコートオフェンスを細部に至るまで確認しました。そして今回はトランジションです。トランジションの要素をさらに取り入れてペースを上げる。そのディテールを詰めているところです」

7月29日に行われた萩原美樹子強化委員会部会長のメディアブリーフィングで、ゲインズヘッドコーチがオーストラリア遠征でいくつかの新しい戦術を試し、特にディフェンスリバウンドに大きな成果が出たこと、そしてここからはよりディフェンスに特化した戦術を組み立てたいという意向を示したことが明らかにされている。8月13日、14日に行われる『三井不動産カップ2026 (東京大会) 』韓国戦は、新たに導入したトランジションセットやテコ入れを行っているディフェンスを試す場となる。

今回の合宿に招集された選手は14名。WNBAエーシズでプレーする山本麻衣を含めて15名が最終ロスターの12人を争うことになる。最終的なチーム構想についてゲインズヘッドコーチは「ベテランと若手が融合したチーム」とし、WNBAの休止期間に山本が合流予定だと明かした。そして「エントリーの締め切り日が来たら、正式な手順を踏んで発表します。それより前にフライングすることはありません」と、大会直前までロスターを絞らないことを示唆した。

ゲインズヘッドコーチと選手たちがこのチームで目指すものは、スタンダードの徹底。それはすなわち、全力を尽くしてハードにプレーすること、アップテンポなゲームを展開すること、全員でリバウンドを拾うためにボックスアウトすることだ。特にリバウンドはゲインズヘッドコーチが始動時から強調し続けていることで、強豪国にサイズで劣る日本の生命線だ。

「『リバウンドをこれくらい取る』といったような目標値はありません。私たちにあるのはスタンダードで、それを維持し、スタンダードの通りにプレーしていきます」

淡々と、しかし確実にスタンダードを積み上げた先に、思い描いた素晴らしい結果が待っているはずだ。