小川敦也

競争に勝ち抜くための闘争心「出していかないといけない」

8月1日、男子日本代表は9月中旬に行われる『第20回アジア競技大会』、そしてモンゴル代表との国際強化試合『日本生命カップ2026 (佐賀大会)』に向けた強化合宿をスタートさせた。

アジア競技大会のメンバーには、フル代表へのステップアップが期待される若手が多く入っており、宇都宮ブレックスの大型ポイントガード小川敦也もその1人だ。小川は約1カ月前に行われた『FIBAワールドカップ2027アジア予選』のWindow3、中国と韓国のアウェー連戦で16名の遠征メンバーに入ったが、2試合とも12名のベンチ入りメンバーに入れず、観客席でチームメートを応援することしかできなかった。

小川はWindow3で得た経験を次のように語る。「まずは(帯同メンバーに)残ることが初めてで、試合には出られなかったですが、いろいろと経験させてもらいました。自分の目指している場所がどの位置にあって、そこに到達するために何が必要なのかを再認識できました。すごくぼんやりとしていた日本代表のイメージが鮮明になりました」

そして、小川との競争に勝ち、Window3でメンバー入りした同じポイントガードの齋藤拓実、安藤誓哉、佐々木隆成にあって自分に足りなかった部分を、「いろいろなところがありますが、特に足りてないと思ったのはコートに出た時のチームをまとめる力です」と振り返った。

今回の合宿はアジア競技大会に向けたチーム作りの場だが、ここでハイパフォーマンスを見せることで8月末のワールドカップ予選Window4の候補メンバーに入る可能性は十分にある。桶谷大ヘッドコーチも強化試合で結果を出し、選手たちにステップアップを目指すハングリーさを求めている。

小川は「Window3は出られなかったですが、現場に行って出られなかったからこそすごく悔しかったですし、よりメンバーに入りたい思いが強くなりました」と指揮官が期待するこの貪欲さを持ってこの合宿に臨んでいる。

プレー中にあまり感情を表に出すことがなく物静かな性格の小川だが、競争に勝ち抜くため他の選手を蹴落とすくらいの闘争心も「出していかないといけないと思います」と言い切る。「いろいろな表現の仕方はあると思いますが、自分は(競争に勝ち抜くための)強い気持ちを持ってこの前の3人(齋藤、安藤、佐々木)よりもハードワークを確実にやらないといけない立場で、それを求められています。アジア競技大会に向けたメンバーの中でも、ハングリーな気持ちを忘れずに取り組んでいきたいです」

このように先を見据えた野心もあるが、「ワールドカップ予選に出たいですけど、まずは佐賀の試合に集中しています」と、目の前の試合で活躍することしか考えていない。9日、10日の2試合で、小川は持ち味である迫力満点のドライブで相手守備を切り裂くとともに、さらなるステップアップの道も切り開いていく。