AJ・ディバンツァ

ピーターソンの24得点を上回り勝利「初めて勝てた」

今年のNBAドラフトの1位指名選手と2位指名選手が、サマーリーグの舞台で真正面からぶつかった。現地7月9日のウィザーズvsジャズは、AJ・ディバンツァが27得点7リバウンド2アシスト、ダリン・ピーターソンが24得点3リバウンド3アシストという打ち合いとなり、ウィザーズが92-88で競り勝った。会場には多くのNBA選手が駆けつけ、注目度の高さを物語った。

前半だけで19得点を挙げたディバンツァは、第1クォーター残り1分に見せた個人技で会場を沸かせた。トリプルスレットから一気に加速してコディ・ウィリアムズを置き去りにすると、ヘルプに飛び込んでスティールを狙うピーターソンも振り切り、最後は残る2人の間をこじ開けて豪快なダンクを叩き込んだ。

試合後、ディバンツァはこのダンクを「ドライブに行った瞬間、ダンクするしかないと思った。多分、その前に2回ぐらいファウルされているんだけど、叩き込むことだけを考えていた」と振り返る。

ウィザーズはトレ・ジョンソンやウィル・ライリーの主力もこの試合に起用したが、ディバンツァに多くボールを持たせた。集まったばかりでケミストリーが出来上がっていないサマーリーグのチームでディバンツァのポテンシャルを見極めるため、自由に攻めさせたのだ。その期待に彼は応えた。身長206cmのウイングでありながらガードのようにドライブの一歩目で相手を抜き去り、コンタクトを恐れずフィニッシュに持ち込み、その姿勢が功を奏して8本のフリースローも獲得している。3ポイントシュートが5本打ってすべて失敗だったのは課題だが、2アシスト2スティール1ブロックも含めて能力の高さを見せ付けた。

最後は少し足を痛めたように見えたが、本人曰く「3月10日以来の実戦だから筋肉がちょっと張っただけ」と無事をアピール。それよりも「選手紹介の時の大歓声で気持ちが高まり、楽しくプレーできた。練習では考えすぎてレイアップを外すこともあったんだけど、今日はしっかり決められた」と、実力を発揮できたことを喜んだ。

サマーリーグとはいえ初めてのNBAでの試合。緊張はなかったかと質問されると、「最後に緊張したのは中学1年か2年で、注目されるようになってからは、どんな試合でも動じなくなった」と、強気な言葉を返している。

チームは勝利し、注目されたピーターソンとのライバル対決もインパクトで上回った。「彼との対戦はいつもアツくなるんだ。いつも競争心を燃やして立ち向かってくるからね。これまでに彼に3回負けているから、今日初めて勝てて良かったよ」

「ライバルと呼ばれるのは分かっているよ。親友と呼ぶほどじゃないけど、試合が終われば僕らは仲が良い。アメリカ代表の合宿で一緒に切磋琢磨した仲だし、ライバル関係は周囲が作りたがっているだけ。もっとも、僕らはこれから何度も対戦するだろうから、周りは盛り上げるだろうね」