「最終メンバーに残ることが目標で、残るまでやり続けるだけ」
『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Windo3の初戦となるアウェー中国戦まであと2日。今回の強化合宿には20代前半の若手が多く招集されたが、211cmのビッグマン、山ノ内勇登はその1人だ。
これまでNCAA1部でプレーしてきた山ノ内は、今秋から始まる新シーズンもサザン・インディアナ大に転校し、アメリカでプレーを続ける。それだけに夏の期間は、彼にとって代表活動に参加できる貴重な期間だ。
トム・ホーバスから桶谷大へと指揮官が変わる中、山ノ内は自身の求められている役割についてこう語る。「リバウンドと、オフェンスではショートロール(スクリーンプレーをした後、ゴール下に行かずペリメーター付近でボールをもらうプレー)でパスをもらって、オフェンスの繋ぎ役となること。そして時々、シュートも狙っていくことです」
恵まれたサイズを生かしたゴール下でのプレーが持ち味の山ノ内だが、年々アウトサイドのシュート力に磨きをかけている。「今回の合宿ではほとんど5番をやっていますが、ディベロップメントキャンプでは4番もちょっとだけやりました」と語るように、ストレッチビッグとしての素養も備えている。
昨夏の代表活動は「少しオーバーウェイトでコンディションが整っていなかったです」と振り返るが、今回は「(昨年の合宿より)5kgくらい痩せて、より速い動きができます」としっかりと準備をして臨んでいる。機動力にも手応えを得ているからこそ、自身のアピールしたい武器を「リバウンド、シュートにディフェンス。複数のポジションを守れるなど、多才なところです」と続けた。
2021年のU19ワールドカップに出場している山ノ内だが、これまでフル代表での公式戦出場はない。ディベロップメントキャンプには呼ばれても、そこから先には進めない状況が続いていたが、今回は大事なWindow3に向けた強化合宿にコールアップと前進した。
山ノ内は9月中旬に行われるアジア競技大会の候補メンバーにも入っている。だが、「最終メンバーに残ることが目標で、残るまでやり続けるだけです」と言うように、目の前にあるチャンスをつかむことしか考えていない。この夏は彼にとって代表での存在感を高めるまたとない好機だ。
