ジェイレン・ブラウン

ヤニス獲得交渉が終わった後もブラウン放出に動く?

セルティックスのジェイレン・ブラウンを巡るトレードの噂が止まらない。今オフ、セルティックスはヤニス・アデトクンボの獲得に動き、交換要員としてブラウンを提示したという。結局アデトクンボはヒートにトレードされたが、その後もセルティックスはブラウンを放出するトレードを交渉しているとされ、移籍の噂はむしろ過熱している。

ブラウンはNBAキャリア10年目を終えたところ。今シーズンは『相棒』のジェイソン・テイタムがアキレス腱断裂で終盤まで不在という状況でエースの重責を担い、リーグ4位の28.7得点を記録。得点だけでなく6.9リバウンド、5.1アシストもキャリアハイの数字で、オールNBAのセカンドチームに選出された。

最高のシーズンを送った後に、なぜ自分がトレード要員になるのか。アデトクンボ獲得のためならまだしも、その後も噂が収まらない状況に彼は困惑しているに違いない。

セルティックスの球団社長を務めるブラッド・スティーブンスは、アデトクンボのトレード交渉にブラウンを含めたことについて「もし取引が成立すれば公表するが、そうでない限りは具体的な内容について言及することはない」と語ったが、ブラウンとは常にコミュニケーションを取っていると明かした。

「本人ともエージェントとも連絡は取り合っている。噂が飛び交うのが気に障ることを理解しているからこそ、私は先手を打ってありのままを伝えるようにしている。我々の関係は非常に良好で、どちらかが望めば常に連絡が取れるようになっている」

それでも、スティーブンス球団社長は「ブラウンは来シーズンもこのチームにいるのか」との質問に「何が起きるかは誰にも分からない」と曖昧な回答をした。ブラウンは2023年オフに、当時NBA最高額となる5年2億8500万円(約430億円)の契約を結んでおり、この契約はあと3年を残している。2024年のNBA優勝以降、膨れ上がる選手年俸をどうコントロールするかに四苦八苦しているスティーブンスからすれば、ブラウンの放出が中長期的に最善の解決策なのかもしれない。

こうした状況で、ブラウンはSNSで「僕がNBAに来てからの10年間、通算勝利数で僕を上回る選手はいない」とのメッセージを発信した。これは直接的には、ブラウンを過小評価してトレードに出すべきだと報じた『ESPN』への反論だが、セルティックスに向けられたものでもあるはずだ。

2016年のNBAドラフトの1巡目3位で指名されてセルティックスに加入して以降、チームは一度もプレーオフ進出を逃しておらず、ブラウンは常に主力として貢献してきた。超大型契約が発効するタイミングで優勝を勝ち取り、今シーズンはテイタム不在でもチームを引っ張った。

アデトクンボ獲得に本腰を入れていた時期ならともかく、その機会を逸した今はブラウンの残留を明言して、彼を安心させるべきだろう。それでもスティーブンスがブラウンの放出を推し進めるのは、両者の関係がすでに水面下で破綻しているからかもしれない。