環境変化に苦しむ中学1年生にプレーする機会を提供

ベンドラメ礼生が企画・主催する『L_Game & L_Camp』が、6月21日に東京都町田市で開催された。8チームから総勢100名の選手が大会に参加し、大会後にはクリニックが実施された。

L_Game & L_Campは、『子どもたちが思いきりバスケットボールをできる環境を作りたい』『地域の若手バスケットボール選手の育成に携わり、ひいてはスポーツ文化の発展に寄与したい』というベンドラメの思いから始まったプロジェクト。これまでにベンドラメの地元である福岡で3回開催され、東京での開催は今回が初となった。

このイベントでは『コーチは怒ってはいけない』という特別ルールを設けられ、指導者には選手と同じ目線に立って一緒に課題解決をすること、選手にはただプレーするのではなく自らが考え、選手主体で行動することを呼びかけている。また、試合では『タイムアウト中はなるべく選手たち自身に考えさせ、喋らせる』という追加ルールを設け、選手の自主性を促すことを最大の目的としている。

また、参加選手は中学1年生に相当するU13に限定されており、ベンドラメはその理由を次のように説明する。「毎年、クラブチームやユースチームが増えていく中で、一つのチームに多くの選手が集まるようになりました。質の高い環境で切磋琢磨できる一方で、試合への出場機会が極端に減ってしまう選手が多くいると感じていたことが、この世代を対象に大会を開催した理由です」

そして、今の若い世代をこう分析した。「今の若い選手たちは、正直に言って僕よりもドリブルが上手かったり、スキルの引き出しを多く持っていたりします。僕たちの学生時代とは比べものにならないほど高いレベルにあります。ただ、たくさんのスキルがある一方で、それを支える土台や、地味だけど非常に重要な基礎の部分にフォーカスできていない選手が少なくないことも、最近少し気になっていました」

この知見からクリニックでは『身体のバランス』『空中での体幹』といった、コンタクトスポーツであるバスケットボールに必要な土台作りに取り組んだ。ベンドラメも「地味な練習メニューではありましたが、みんなが一生懸命に、ひたむきに挑戦してくれて本当に良かったです」と手応えを感じていた。

「中学1年生(U13)という時期は、環境の変化もあり、思うようにいかず苦しい思いをする選手も多い世代だと思います。しかし、そんな難しい時期であっても、常に向上心を持って前向きにやり続けていれば、チャンスは必ずめぐってきます。泥臭くても上を向いて頑張り続けることを、ぜひあきらめずに続けてほしいです。そして、この中から将来、Bリーグの舞台でプレーする選手が生まれてくれたらこれ以上の喜びはありません」

ベンドラメはこのように参加選手たちへエールを送り、このイベントの方針に理解し協力してくれた指導者と保護者にも感謝の言葉を伝えた。

【大会結果】
優勝:サンロッカーズ渋谷U13
準優勝:群馬クレインサンダーズU13
MVP:中清水瑛士(サンロッカーズ渋谷U13)
MIP:中田陸王(群馬クレインサンダーズU13)
得点王:嶋根我空(501st)49得点/4試合