求められる超強力デュオのケミストリー構築
オフにサンダーと成立させた大型トレードでラッセル・ウェストブルックを獲得したロケッツが、早くも始動した。
今週ロケッツの選手たちは、UCLAの練習場を借りてミニキャンプを実施している。GMのダリル・モーリーがInstagramに投稿した動画には、ジェームズ・ハーデン、新人のクリス・クレモンズらが実戦形式の練習に参加している様子が収められている。中には、ウェストブルックが3ポイントシュートの練習を続ける動画もある。
トレーニングキャンプまで1カ月以上もある中でミニキャンプを実施したのは、チームケミストリーの構築に他ならない。
来シーズンのロケッツの成否を握るのは、シーズンMVP受賞者のハーデンとウェストブルックのデュオ。8年ぶりに同じチームでプレーする2人の連携で不安視されているのは、プレースタイルの相性だ。
昨シーズンまでハーデンとコンビを組んだクリス・ポール以上に、ウェストブルックはボールを持つ傾向がある。前人未到の3シーズン連続『平均トリプルダブル』を成し遂げたウェストブルックは、入団会見で連携について聞かれても、「問題ない」と答えた。個の能力が抜きん出ているウェストブルックは、ハードワーカーとしての顔も持っているため、彼がエースのハーデンにボールを譲り、オフ・ザ・ボールでのプレーに多くの時間を費やすようになれば、これまでと違った一面が見られるだろう。
どういうチームになるのか期待と不安が入り混じるロケッツだが、こうしたミニキャンプを経て、一枚岩の結束を築いていく。