写真=Getty Images

『腰抜け』を意味する批判に絶妙なカウンター

昨夏サンダーからウォリアーズへの移籍を決断したケビン・デュラント。その決断直後、サンダー時代の『盟友』ラッセル・ウェストブルックがInstagramにカップケーキの画像を投稿したのだが、これは腰抜けを意味するロッカールーム用語で、遠回しにデュラントの決断を批判したものだ。

このウェストブルックの投稿がきっかけとなり、デュラントが安易に優勝の可能性が高いライバルチームに移籍したことに怒ったサンダーファンは、デュラントを『カップケーキ』と揶揄し続けた。そして、ウォリアーズがサンダーのホームで試合をした際には、『カップケーキTシャツ』を着用し、デュラントに罵声を浴びせるまでに。

レギュラーシーズン終盤に足のケガもあったものの、デュラントはプレーオフを通して大車輪の活躍を見せ、見事にキャリア初優勝を達成。そればかりか、キャバリアーズとのファイナル5試合で平均35.2得点、8.2リバウンド、5.4アシスト、1.6ブロックと突出したスタッツを残し、ファイナルMVPにも輝いた。

長かったシーズンが終わり、休暇に入ったデュラント。しかし、『カップケーキ』と呼ばれ続けたことを忘れてはいなかった。それでも、クールなデュラントらしく、トンチをきかせた方法でこの批判に反応している。

なんと、自ら『カップケーキ・キャップ』を製作。よく目を凝らして見ると、カップケーキの上にはサクランボではなく、優勝リングが乗せられているではないか。

元エースを罵倒し続けたサンダーファンに対し、今度はウォリアーズファンがこのキャップをかぶり、ベイエリアの主役を擁護するようになるかもしれない。