「手を抜いて勝てるほどの圧倒的な強さは持っていない」
ワールドカップ2027アジア予選2次ラウンド進出を懸けたWindow3に向け、バスケ男子日本代表は動き出した。
今回の強化合宿は追加招集選手7名を加え、合計22名で行っている。追加招集された6名はディベロップメントキャンプからコールアップされた選手で、25歳以下と若い。渡邊雄太は「若い選手が僕らをひきずり降ろすという気持ちでやってくれたら、それが競争心に繋がって日本全体のレベルが上がっていくと思う」と若手の台頭を望んでいる。
一方、追加招集組の比江島慎については直前の招集だったこともあり「当然一緒にやりたいですけど、無理はしてほしくない」と労わりの言葉をかけた。「本人もどこまでやれるかわからないと言っていますし、この夏は休む予定でいたところを急に招集されて、今から身体を作ることになってくると思うので。本人のコンディション次第ですが、できることなら中国、韓国に行って、代表のユニフォームを着て一緒にプレーしたい気持ちはあります」
現在グループ首位の日本は1勝すれば、2次予選進出が決定する。今回のWindow3では韓国のエース、イ ヒョンジュンがNBAサマーリーグに挑戦するため欠場し、予選通過への期待が高まっている。それでも、渡邊は「相手の誰が出る、誰が出ないかによって、プレーの質や気持ちが変わったりすることがあってはは絶対にいけない」と言い、あくまで挑戦者の姿勢を崩さないことが大事と語った。
「どんなメンバーが来ても、アウェーの中で僕たちがやりにくい環境になるのは間違いないので。自分たちのやるべきことにしっかりフォーカスして、自分たちが持っている全力を出し切りたいと思っています」
渡邊が警戒の姿勢を解かないのは、グループ内の力が拮抗していることに起因する。日本が2連勝したチャイニーズ・タイペイは韓国に勝利しており、4国に実力差はそこまでない。だからこそ渡邊も「勘違いしちゃいけない」と警鐘を鳴らす。
「仮にベストじゃないメンバーが出てきたとしても、手を抜いて勝てるほどの圧倒的な強さは(僕らは)持っていないです。今までちょっとずつ結果を残せてきているのは、相手が強かろうが、自分たちと同じぐらいの世界ランクだろうが、相手に対して常にハードワークしてきたから勝ったと思っているので。誰がコーチでも、相手がどういうメンバーでも、気持ちの部分は変わりません」
Window3はあくまで通過点で、最大の目標はワールドカップで良い成績を残し、ロサンゼルスオリンピックに出場すること。だからこそ、渡邊は冷静かつシビアな目線で日本を評価する。そして、オリンピックで結果を残すことへの強いこだわりを見せた。
「東京オリンピック、パリオリンピックは結局6連敗で終わっているので、オリンピックで勝ちたい気持ちはより強くなりました。次のロスオリンピックを決めるまでの道のりは大変ですが、絶対にロスに出て、ロスで勝ちたいです」
日本の躍進を支えてきた渡邊は決して驕らず、冷静にロスを見据えている。「自分たちがやるべきことをやれば、今の日本なら十分に勝てると思っています」という彼の言葉の通り、まずは予選突破を決めてほしい。
