大学では苦悩が続くが代表活動を通じて自信を取り戻す

男子日本代表は7月3日から行われる『FIBAバスケットボールワールドカップ2027アジア地区予選』Window3に向けて強化合宿を実施。先に行われたディベロップメントキャンプを経て、シアトル大の川島悠翔はコールアップされ、総勢22名から12のロスター枠に入る争いが始まった。

「前回大会から評価してもらったのはリバウンドなので、自分の強みとしてやっていきたいです」。そう語るように川島は、2025年7月に行われた『日本生命カップ2025(東京大会)』のオランダ戦でチームハイとなる13リバウンドを獲得した。だが、200cmのパワーフォワードの強みはリバウンド力だけではない。『U16アジア選手権2022』では、平均11.2リバウンドに加えて26.6得点をマークし、大会得点王に輝いた。また、U23の各国代表やアメリカの大学が参加した『GLOBL JAM 2025 Canada Toronto』では、4試合中3試合で17得点をマークするなど得点能力も兼ね備えている。

シアトル大に進学してからはケガの影響もあり出場機会に恵まれていないが、ディベロップメントキャンプではそのポテンシャルの高さを証明し、今回の合宿でさらにアピールをしていくと意気込みを語る。「ディベロップの時はドライブが効いてフィニッシュも入っていたので、そこは自信を持ってやっていきたいです。それに加えて大学ではシュート力も磨いてきたので、しっかり自信を持って躊躇せずにどんどんアタックしていきたいと思っています」

コールアップされたことでまた一つA代表入りが近づいたが、川島にとって今回の強化合宿は憧れの選手である渡邊雄太と練習をともにする機会を得ることにもなった。川島は練習後の個別ワークアウトを、その渡邊と2人で行なっていた。「雄太さんは憧れの選手で自分が目標としている選手です。一緒にプレーして吸収できるものは、できるだけ全部吸収して帰りたいと思っていたので、練習後に2人でワークアウトができたことはすごくうれしいです」。オフには渡邊主催のピックアップゲームに参加し、食事を一緒にする機会もあったが、高い強度でワークアウトをともにすることは初めてで、川島にとっても良い刺激になっている。

しかし、川島の目標は憧れの選手とのワークアウトではなく、代表選手として試合で活躍することに変わりはない。今回のWindow3では韓国代表との対戦も控えており、そこにはゴンザガ大からシアトル大に転校し、主力として活躍するヨ ジュンソクがいる。ジュンソクは『アジアカップ2025』の韓国代表としてカタール戦で22得点を挙げるなど、今回の代表入りも有力視されている。同じ大学に所属し、各国の代表として互いに切磋琢磨できる存在はモチベーションの一つになっているに違いない。ライバルへ向けられる強い闘争心を胸に川島はこう言う。「ジュンソクを倒して、シアトルのチームに戻った時に『倒してやったぜ』と言ってやりたいですね」