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フルツ獲得が決定打となり、シクサーズ浮上なるか

6月22日に行われたNBAドラフト、全体1位指名権を持つセブンティシクサーズが指名したのは、ワシントン大のマーケル・フルツだった。有望な選手のひしめく『当たり年』でも最高の評価を得ていたフルツは、予想どおりの1位指名を受けて、「これまでの努力が実って、自分の夢がかなったと感じている。これからはチームのために全力を尽くしたい」と喜びを語った。

「僕はバスケットボールが大好きで、それで毎日プレーしていた。NBAでプレーすることは子供の頃からの夢。それが実現できるかどうかは分からなかったけど、高校に入って他の選手と自分が違うことに気付き、それから一層努力するようになった」とフルツは語る。

ドラフトの数日前まで、1位指名権を持っていたのはセルティックスだった。フルツもセルティックスのワークアウトに参加して入団希望を明言しており、その時点では大学の先輩でもあるアイザイア・トーマスとのバックコート・コンビを夢見ていたはずだ。

だが、それは過去のこと。「どのチームから指名されても楽しもうと思っていた。シクサーズから指名されてうれしいよ」とフルツは落ち着いた口調ながらも笑顔を見せた。

シクサーズは長らく低迷しているが、若く有望なタレントの宝庫となっている。ベン・シモンズとフルツのNBA全体1位指名コンビが期待どおりの活躍を見せれば、プレーオフ進出も決して不可能ではない。