ケンバ・ウォーカー

エキシビションゲームで14得点4アシスト

スーパースターのキャンプ参加辞退が相次いだアメリカ代表において、オールスターのケンバ・ウォーカーの存在は心強い。

このオフにホーネッツからフリーエージェントになったウォーカーは、セルティックスと4年1億4100万ドル(約153億円)の契約を結んだ。所属チームと新たに大型契約を結び、来シーズンへの準備に集中することを理由に代表キャンプ参加を辞退した選手が少なくなかったものの、ウォーカーは違った。

彼が今大会に参加するのを決めた理由の一つには、ヘッドコーチのグレッグ・ポポビッチの存在があった。

ウォーカーは「いずれにしても(代表キャンプに)参加していたと思うけれど、もちろんポップ(ポポビッチの愛称)のためにプレーしたかったんだ」と、キャンプ中にコメント。「ポップはレジェンドコーチだし、昨シーズン指導を受けたコーチ・(ジェームズ)ボーレゴもポポビッチの下で学んだ指導者で、彼からポップについて色々な話を聞いた。だから、これは名誉なことなんだ」

代表候補の中でも経験が豊富なウォーカーは、最終ロスターに残ることが確実視されている。8月9日にラスベガスで行なわれたセレクトチームとのエキシビションゲームでも先発で起用され、16分20秒のプレーで14得点4アシストを記録し、97-78での勝利に貢献した。

代表でのリーダー的立場となったウォーカーは、エキシビションゲーム前に、今大会にかける意気込みを聞かれ、こう語った。

「メダルを獲得したい。代表の選手も、日々の練習を通してレベルアップしようと努力している。この夏は素晴らしい経験ができていて、しあわせ。このまま良い夏を送りたいね」

3連覇、そして2020年の東京五輪出場権を争う今大会では、ベテランのウォーカーがチームUSAを引っ張る。