再発リスクの高いハムストリングのケガを抱えてプレー

ジェイレン・ウィリアムズは左足ハムストリングのケガに悩まされている。プレーオフに入って2試合目、サンズとのファーストラウンド第2戦でケガを負い、レイカーズとのセカンドラウンドまで欠場が続いた。スパーズとのカンファレンスファイナル初戦で復帰し、先発で37分プレーして26得点を挙げるも、第2戦でケガを再発させた。

それから8日後の第6戦、サンダーは彼をベンチから時間制限付きで復帰させた。結果は望むようなものではなく、10分で得点はフリースローによる1のみと、試合にインパクトを与えられなかった。チームもスパーズに圧倒される展開となり、彼のプレータイムは第3クォーターでわずか3分、勝負をあきらめた第4クォーターは出場がなく、時間制限付きの復帰でありながら、その時間までプレーする機会がなかった。

これで3勝3敗で、決着は『GAME7』に持ち越された。今シーズンのプレーオフを2度のスウィープで勝ち上がってきたサンダーが、ここで大苦戦を強いられている。シェイ・ギルジャス・アレクサンダーが執拗なマークに苦しみ、ポイントガードのアジャイ・ミッチェルがふくらはぎの肉離れで戦線離脱している状況で、コンディションが十分ではなくともウィリアムズが攻撃の起点を担うことでシェイの負担を減らす狙いだったが、全く機能しなかった。

ヘッドコーチのマーク・ダグノートは「明らかに万全ではなく、彼自身も私もどうなるか分からない中での出場だった。だから負担の少ない役割で試そうとした。レギュラーシーズンであればまだ復帰させる段階ではないが、彼自身がチームのためにできることは何でもしたいと考えた」と、今回の起用を説明する。

ハムストリングの肉離れは再発リスクが高い。練習では動けても、試合で強度の高いプレーができるかどうかは別で、復帰の判断は難しい。「最終的には試合開始直前の彼の感覚とスタッフ側の判断を組み合わせて判断を下した。最善の対応をしたつもりだ」とダグノートは言う。パフォーマンスは十分ではなかったが、「完璧な状態になるのを待つのではなく、ただチームを助けたいという一心でコートに立ったことをリスペクトしたい。今日はいろんなことが上手くいかなかったが、彼が再び起用できるようになったのは大きな収穫だ」と語る。

アレックス・カルーソも「ユニフォームを着てコートに立った。それだけで僕たちにとっては大きい。チームに貢献しようとする姿勢そのものが重要なんだ」と語る。「僕らは彼をもっと上手く使えたはずだ。ただコーナーで待機することが多かったけど、もっと工夫ができたはずだ。一緒にプレーしている時間帯に気付けなかった僕にも責任がある」

昨シーズンのプレーオフ、ウィリアムズは左手首の靭帯断裂という大ケガを負いながら全試合に出場。片手でのプレーとなり、本来のシュートタッチではなかったにもかかわらず、ティンバーウルブズとの第4戦での34得点、ペイサーズとの第5戦での40得点と印象的な働きを見せている。2シーズン連続でプレーオフでケガを抱える不運に見舞われながらも、彼は戦うことをやめない。

シェイは「彼が戻って来てくれて良かった。いつだって心強い」と相棒の復帰を歓迎している。勝負の『GAME7』に向けてシェイは静かに闘志を燃やしている。「負けるのは嫌だけど、それがさらなるモチベーションになり、激しく戦えるようになる。『GAME7』は何が起きるか分からない試合で、ホームで戦えるのは素晴らしいことだけど、それ自体に意味はない。相手より優れたチームとしてプレーしなければシーズンは終わってしまう」