ビンス・カーター

プレーヤーとしての自分にこだわった結果

2019-20シーズン終了後に現役を引退することが濃厚なビンス・カーターが、最後のチームに選んだのは、昨シーズン所属したホークスだった。

42歳のカーターは、古巣であるラプターズ復帰も噂された際、『6ixBuzz TV』にその可能性を否定しなかった。ただ、「僕の力を必要としているかどうか」と付け加え、戦力としてプレータイムを与えられるかどうかが重要なポイントと明言していた。そうなると、プレーオフ進出を狙える強豪でのプレーよりも、ホークスのように、若手が中心で、ロッカールームでのリーダーを探しているチームの方が、求めている環境に近かった。

しかも、現在も良好なコンディションを保っているカーターなら、76試合に出場して平均7.4得点2.6リバウンド1.1アシスト、フィールドゴール成功率41.9%、3ポイントシュート成功率38.9%を記録した昨シーズンに匹敵する数字を残せるだろう。

また、今年のドラフトでホークスが指名したディアンドレ・ハンター、キャメロン・レディッシュ、ブルーノ・フェルナンドにとっても最高のお手本になる。特にカーターと同じウィングプレーヤーのハンターとレディッシュは、生ける伝説から多くを学べるはずだ。

カーターは、バスケットボールプレーヤーに必要な環境を求め、ホークスを最後の花道と決めた。