パティ・ミルズ

リオ五輪では3位決定戦でスペインに敗れる

今月末から中国で開催されるFIBAワールドカップに出場するオーストラリア代表の目標は、メダル獲得に他ならない。

代表候補のパティ・ミルズは、2016年のリオ五輪で味わった悔しさを忘れていない。3位決定戦に臨んだブーマーズ(代表の愛称)は、強豪スペインと熾烈な戦いを繰り広げたものの、88-89で敗れて銅メダルを逃した。

代表キャンプに参加しているミルズは、『The Sydney Morning Herald』に「リオ五輪でやり残した仕事がある」と語った。そして、国際大会でのメダル獲得への思いを明かした。

「自分たちは一度もメダルを獲得したことがない。でも、このチームのタレントレベルを信じているし、自分たちに何ができるかも分かっている。それらの気持ちを一つにして、楽しみながら、ハードにプレーしたいね」

今回の代表候補には、ミルズの他にもアンドリュー・ボーガット、ジョー・イングルズ、アーロン・ベインズ、マシュー・デラベドーバらNBAのベテランたちも選出され、ワールドカップでも上位を狙える力を持っている。

オールスターのベン・シモンズは、セブンティシクサーズと新契約を結んだ関係で今大会への出場を見送ったが、2020年の東京五輪出場に関しては意欲的であることを示唆している。

シモンズらの台頭もあり、オーストラリア代表も世代交代の時が近い。代表でも経験豊富なミルズは、今大会での責任についても、こう語った。

「若い選手たちに、ブーマーとしてプレーすること、国を代表してプレーする意味を伝えるのは、自分たちのようにリーダーシップを司るグループの役割だと思っている。これからの選手の力を考えたら、代表の力がピークを迎えられるようにしないといけない」

「自分たちの目標はメダル獲得。もちろん、金メダル獲得も目標に入っている」

グループHのオーストラリアは、1次リーグでリトアニア、カナダ、セネガルと対戦する。ワールドカップでは、目標達成に向けて力を結集させるブーマーズの戦いにも注目したい。