ジェレミー・リン

リンは「NBAに見限られた気分」と涙

オフにフリーエージェントとなるも、NBAチームからオファーが届かないことに落胆したジェレミー・リン。先日、台湾の『Good TV』の番組に出演したリンは「NBAに見限られた気分」と、涙を流しながら語った。

「英語には『どん底を味わったら、あとは上がっていくだけ』ということわざがある。でも、そのどん底の状態が続いているように感じている。今年のフリーエージェント市場は厳しい。NBAに見限られたような気分」

リンは、ラプターズのメンバーとして球団初優勝に貢献した。だが、ウォリアーズとのNBAファイナルでは、トータル1分しかプレータイムを与えられなかった。本人の中にも葛藤があったのだろう。リンは「アジアツアーでは、自分が勝ち取ったとは思えない優勝についても話をしないといけない」と、心境を明かした。

リンには、昨シーズンのユーロリーグ、VTBユナイテッドリーグを制したCSKAモスクワからオファーが届いたと報じられたが、本人はNBAでのプレーを望んでいる。ただ本人は、もしNBAチームからオファーがなければ、アジアでのプレーを検討することも示唆している。

そんな中、ネガティブ思考になっているリンに、NBAの中でも超ポジティブ思考の持ち主であるニック・ヤングがエールを送った。

ヤングはTwitterに「俺も含めてたくさんの人が同じことを考えていると思うけれど、ポジティブに考えよう。君なら、まだまだできるよ」というメッセージを投稿。

「君は素晴らしい選手だ。それを思い出せ。何があっても、楽しいこと、嬉しいことを失くしちゃダメだ。俺の中国の友達も、君のことを尊敬しているんだよ」

これは、同じNBAの荒波を乗り越えてきたヤングだからこそ言えるアドバイス。それでも、最後は得意のジョークで締める『ヤング節』も忘れていなかった。

「とりあえず、髪型をドレッドに戻してみたら!」

相変わらずどこまで本気か分からない発言だが、『ヤング流』の励ましであることは間違いない。