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「有名な父親」を持つ指揮官ウォルトンはボールを評価

6月22日に迫ったNBAドラフト2017を前に、上位指名権を持つ各チームは指名候補の選手たちを練習施設に招き、個人ワークアウトを実施している。

UCLAのロンゾ・ボールも個人ワークアウトを受けた一人だ。ボールを招いたのは、全体2位指名権を持つレイカーズ。ボールといえば、『誰よりもキャラの濃い選手の父親』であるラバー・ボールの過激な発言ばかりが先行しているが、ロンゾは確かな実力を備えたポイントガードだ。ワシントン大学のマーケル・フルツは得点力が魅力の選手だが、ボールはパス優先型で、今のレイカーズにはフィットする人材と見られている。

そんな中、父親のラバー・ボールは、『CSN』のポッドキャスト番組に出演した際、「チームの特徴を考えれば、リーダーのいないレイカーズの方が息子にフィットするだろう。セルティックスはすでにプレーオフに進出しているチームなので、リーダーがいるはずだ」と語った。

これはつまり「レイカーズにはリーダー不在」だと指摘しているようなもので、いくらロンゾに能力があってもNBAでは実績のない新人をリーダーに推されては、今レイカーズでプレーしている『先輩たち』にとって気分の良い発言ではないだろう。

父親の発言による影響が心配されるところだが、ロンゾ自身もレイカーズからの指名を希望している。ロンゾはレイカーズでのワークアウトを「すごく楽しんで練習できた」と振り返り、「レイカーズにはリーダータイプのポイントガードが必要だ」と自己アピール。今のところレイカーズが全体2位で同選手を指名する可能性は高く、指揮官のルーク・ウォルトンがロンゾを高く評価していると言われている。ウォルトンもまた「有名な父」を持つ選手だった。

ウォルトン率いる『ヤング・レイカーズ』のリーダーになれるかどうか、ロンゾ・ボールの運命は神のみぞ知る。