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「神経をすり減らしているよ」と率直な気持ちも語る

6月9日にクイックン・ローンズ・アリーナで行なわれたNBAファイナル第4戦は、キャバリアーズが前半だけで86得点、ファイナルでの1試合最多記録となる24本の3ポイントシュートを決める猛攻を見せ、137-116で快勝。

チームを牽引したのはやはりレブロン・ジェームズだ。31得点10リバウンド11アシストをマークし、マジック・ジョンソンを抜いてファイナルでの歴代最多となる9回目のトリプル・ダブルを達成した。

試合後の会見で、昨年と同様に1勝3敗でウォリアーズの本拠地オラクル・アリーナに再び向かうことについて聞かれたレブロンは、「毎年のように同じような展開が続いて、神経をすり減らしているよ」と率直な気持ちを口にしつつも、その一方では「ウォリアーズにある勝者のDNAは、自分たちにも備わっている」と自信とプライドものぞかせた。

負ければ前人未到の『16勝0敗』でウォリアーズに優勝を許す状況を跳ね除けたキャブズにとっては、ホームでの2連敗もまた、是が非でも回避したいことだった。

レブロンは言う。「スウィープは何としても避けたいことだ。特にファイナルでスウィープされるなんて最悪だよ。もちろん、ホームで連敗することもね。今夜の試合では、ウチの選手たちはそういう気持ちを持って臨んだ」

今年も『1戦必勝モード』で残りの試合に臨まなければならなくなったキャブズ。昨年のシリーズを体験しているだけに、要塞『オラクル・アリーナ』で勝利を挙げることの難しさを理解しているだろう。その筆頭格であるレブロンは「もし、第1戦や第2戦のようなプレーをすれば、このシリーズは終わってしまう」と言い切る。

「次の試合でもボールを動かして、全員で共有して、攻撃時にはフィジカル色の強いプレーをしないといけない」

濃密過ぎる時間と試練が続くキャブズだが、まずは12日の第5戦に勝利し、ホームで第6戦を開催する権利を得なければならない。