バスケ女子日本代表

「初戦のドイツにどういう戦い方をするかがポイント」

今日、タイで女子のU19ワールドカップが開幕する。

この大会に参加するU19日本代表は、昨年のU18女子アジア選手権大会ではベスト4でオーストラリアを撃破。この時は決勝で中国に敗れたものの準優勝に輝き、このワールドカップへの出場権を勝ち取った。高さの不利をフィジカルと敏捷性でカバーし、アグレッシブな姿勢で強豪を次々と破ったこの大会から、9選手が引き続き代表メンバーに選ばれている。

グループDに入った日本代表は今夜のドイツ戦を皮切りに、スペイン、コロンビアと対戦する。この結果にかかわらず参加16チームすべてが決勝トーナメントに進むが、グループDで最下位になった場合は、グループCで1位になるであろうアメリカ代表と決勝トーナメント1回戦で対戦することになる。上位進出を考えた場合、グループリーグで好成績を収める必要がある。

萩原美樹子ヘッドコーチは「初戦のドイツにどういう戦い方をするかがポイント。初戦で情報があまりない中でどういう戦い方をするか」と語る。それでも大会直前にはアメリカを招いて練習試合を行っており、世界トップのレベルを肌で感じた経験がドイツ戦、スペイン戦で生きることに期待したい。

今回の代表選手の中で萩原ヘッドコーチがキーマンに挙げたのは今野紀花と伊森可琳。今野はルイビル大への進学を控えて急成長中。世界のディフェンスを個人でも打開して得点するエースとしての働きが期待される。伊森はひざのケガを抱えながらも回復が間に合った。萩原ヘッドコーチは「伊森が間に合って4番で使えると、野口(さくら)を2番3番で使える。サイズを考えるととても大きいです」と語る。

2020年の東京オリンピックには間に合わないかもしれないが、今のバスケットボール女子日本代表の国際舞台での躍進を『2020以後』まで継続させるには、彼女たちの活躍と成長が欠かせない。ワールドカップでの思い切ったプレー、勝利に期待したい。

U19ワールドカップ 女子日本代表メンバー12名

0 奥山理々嘉(SF / JX-ENEOSサンフラワーズ)
1 竹原レイラ(PF / 三菱電機コアラーズ)
2 東藤なな子(SG / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
6 石牧葵(SG / 愛知学泉大学)
9 石原柚香(SG / 愛知学泉大学)
11 今野紀花(SG / ルイビル大 進学予定)
14 伊森可琳(PF / 東京医療保健大学)
15 マヤ・ソフィア・マッカーサー(PF / ダナ・ヒルズ高校)
18 坂本雅(PG / 愛知学泉大学)
20 野口さくら(SF / シャンソン化粧品シャンソンVマジック)
23 池田沙紀(PG / 筑波大学)
25 大原咲織(C / 早稲田大学)
[ヘッドコーチ]萩原美樹子