ラッセル・ウェストブルック

ロケッツ、クリス・ポールとのトレードが成立

7月16日、サンダーがロケッツとのトレードを発表し、ラッセル・ウェストブルックとの交換でクリス・ポール、ドラフト指名権、指名権交換権を獲得したことを発表した。

12年も球団一筋のキャリアを送ってきたウェストブルックは、サンダーで数々の功績を残した。コート外での影響力も大きく、オクラホマシティの顔として、ウェストブルックは様々な地域活動にも積極的に参加してきた。

トレード成立を発表後、サンダーのGMを務めるサム・プレスティ、そしてオーナーのクレイ・ベネットは、功労者ウェストブルックに対する感謝の気持ちを表した。

プレスティは「ラッセル・ウェストブルックは、まだ日が浅いOKCサンダーの歴史の中で、最も重要な選手。彼は、このチーム、街、州に、消えることのない足跡を残した。彼が今日のような選手に成長することを、我々の誰もが予期していなかった。球団とコミュニティの成功に寄与してくれた彼を、心から誇りに思う」とコメント。

オーナーのベネットも、次の声明を発表している。

「私は心からラッセルを尊敬している。オクラホマの人にとって、彼がどれだけの存在だったかを十分に言い表すことができない。彼の功績は計り知れない。これまでに彼がしてくれたことの数々は、チームによって称えられる」

ポール・ジョージが球団にクリッパーズへのトレードを要求したことに端を発し、一気に若返りへと方向を転換したいサンダーと、優勝が狙える環境を求めたウェストブルックは、話し合いの末にトレードという結論に至った。

両者にとって苦渋の決断だったのは言うまでもないが、双方にとっての最善を求め、彼らは違う道を歩むことを決めた。

2019-20シーズンからは、サンダーのユニフォーム姿でトリプル・ダブルを量産する彼の姿は見られない。それでも、ウェストブルックがオクラホマで成し遂げた功績は、球団史に未来永劫刻まれ続ける。