秋に34歳になるベテランだが、貴重な経験の持ち主
7月15日、キャバリアーズがJR・スミスの解雇を発表した。
盟友レブロン・ジェームズが去った後もスミスはキャブズに残ったが、昨シーズンは序盤戦の11試合に出場したものの、開幕から1カ月でチームとは別行動を取り、事実上の戦力外となっていた。これはシーズン序盤にケビン・ラブが負傷離脱したことを受けて、チームが若手起用に方針転換したため。昨年11月の時点でキャブズはスミスが今後チームと行動をともにしないことを発表。それからトレードや契約のバイアウトの可能性を模索していたと見られるが、シーズン中に結論は出ず、解雇という形での退団が決まった。
『ESPN』によれば、キャブズ時代のチームメートだったレブロン・ジェームズを擁するレイカーズは獲得に動かないという。
今年の9月に34歳になるとはいえ、スミスは現代のNBAに欠かせない3ポイントシュートに優れた選手で、オフェンスは当たり始めたら止まらない爆発力を持っている。本人が格安の契約を受け入れるのなら、獲得するチームが現れても不思議ではない。
いずれにしても、スミスのようなベテランの去就が決まるのは、トレーニングキャンプ直前、もしくはさらに後になりそうだ。トラブルメーカーの一面もあるが、2016年のキャブズ優勝には主役のレブロンはもちろん、スミスのようなサポート役の存在も欠かせなかった。
起用法次第ではまだまだ使えるであろうベテラン、曲者のJR・スミスが来シーズンにどのチームでプレーするのか。今後の動向に注目したい。