コンスタントに2桁得点を挙げ5連勝に貢献
琉球ゴールデンキングスは、週末に行われたアルティーリ千葉とのアウェーゲームに連勝。2月7日の川崎ブレイブサンダース戦から始まり、東アジアスーパーリーグのフィリピン遠征を含む、9日で5試合のアウェー連戦というハードな1カ月を全勝で終えた。
最高の形で代表ブレークに入る立役者の1人となったのが佐土原遼だ。この5試合のうち3試合で13得点以上を挙げて平均11.0得点を記録。3ポイントシュートを確率良く決め、フィジカルの強さを生かしたゴール下でのアタックを効果的に繰り出していた。
A千葉とのゲーム1終了後、佐土原は得点が伸びてきている現状について「特に変えたことはないです」と言い、次のことを意識していると続けた。
「ディフェンスから入るのがキングスのバスケットで、特に自分が出る時は外国籍選手のマークにつくことが多いので。そこで1点でも得点を抑えることを意識しています。それをより強く意識し出したのが、(1月31日、2月1日の)ファイティングイーグルス名古屋戦くらいからです。この姿勢が自分の中で良いリズムを作るきっかけになって、オフェンスにも良い流れを持ってこられていると思います」
さらに佐土原は、「空いているからシュートを打っているだけです。相手が自分に寄ってくれば他の選手にパスを出します。最近は、自分にシュートチャンスが生まれているので、そこは強気に打っていこうと思っています」と積極性を大事にしていると話した。
昨シーズン、佐土原はFE名古屋で約30分のプレータイムで平均12.8得点、3.6リバウンドと、日本人フォーワードではリーグ屈指の成績を残した。だからこそ今シーズンの琉球移籍は大きな注目を集めていた。ただ、昨シーズンの中心選手が揃って残留し、スタイルができあがっている琉球にすぐにフィットするのは、いくら実績がある佐土原でも簡単ではなかった。さらに開幕直後にケヴェ・アルマが個人的な事情で退団、年末にはヴィック・ローが欠場するなどなかなかフルメンバーが揃わず、新顔の佐土原が周囲との連携を深めるのが難しい状況が続いた。
競った試合を勝ち切れる要因はチームバスケット
この苦しんだ時期について佐土原は「チームにハマろう、なんとかしなければ、という気持ちが強すぎて空回りしていた部分もありました」と振り返る。その中でデイミアン・ドットソンが加入し、ローも復帰した。役者が揃ってきた中で試合を重ねることで、「やっとチームに入り込めたとすごく思います」と今は確かな手応えを感じている。
「周りの選手がどういうプレーをしたいのか、得意なのかを少しずつ理解できてきています。周りの選手も僕がどういうプレーをしたいのか、どうなったら僕がリズム良くプレーできるか分かるようになってきた。今はチームとしてすごくやりやすくて、阿吽の呼吸でのプレーが少しずつ出るようになってきています」
また、1月25日の千葉ジェッツ戦や今回のゲーム1など、試合終盤の劇的ショットで接戦を制する、琉球らしい勝負強さが蘇ってきたことについては「チームとしての一体感は変わってきています」と佐土原は語る。
「シーズン前半戦だったり、(ベスト8で敗れた)天皇杯は、うまくいかない時に個のプレーに走ってしまったり、バラバラになってしまうことが結構ありました。それを修正したいとチームとして話し合いました。そしてオールスターブレイク中、自分たちがオールスターに行っている間に残った選手たちが一体感を持って練習をしてくれたおかげですごく変わってきたと思います。チームバスケットができてきていることが、競った試合を勝ち切れる要因になっていると思います」
ようやく琉球は自分たちのやるべき本来のバスケットボールを継続できるようになってきた。それが5連勝という結果に現れ、佐土原も右肩上がりのチームの波長に合わせるように調子を上げている。この良い流れに乗ってこれから佐土原は、『FIBAワールドカップアジア予選Window2』に向けた強化合宿に臨む。
Window2で対戦する韓国と中国は、ともにサイズとフィジカルのあるフォワード陣が揃っている。世界を相手にしてもフィジカル負けしない吉井裕鷹が故障している状況で、同じく3番、4番ポジションをこなせる佐土原が、すでにBリーグで証明しているフィジカルの強さを武器に出番を勝ち取り、沖縄アリーナのコートに立つことができるのか注目だ。

