「自分が下した決断なら、納得できる」
今年の1月下旬にペリカンズにトレードを要求したアンソニー・デイビスの願いは、それから約5カ月後に叶った。
レイカーズとペリカンズがトレードに合意した直後、彼はカリフォルニアのマリブでバカンスを過ごしていた。代理人から何度か電話があっても取らなかったものの、気になってInstagramを見ると、トレードが決まったという報道を目にした。
「目の前がぼやけた」と、その瞬間を7月13日のレイカーズ入団会見で語ったデイビスは、トレードを要求した理由についても触れ、「自分のキャリアを自分でコントロールしたかった」と語った。
「それまでは、いつだって周りの誰かに『こうするべきだ』と言われて、それに従っていた。自分のことを考えてくれているのだと思ってね。でも年齢を重ねていくに連れて、経験を積んでくると、自分の考えも出てくる。自分が下した決断なら、寝ても覚めても納得できる。周りの意見は気にならない」
会見が行なわれたチームの練習場には、レブロン・ジェームズの姿もあった。
All eyes on these two ?? pic.twitter.com/vNvF0XzJdQ
— Los Angeles Lakers (@Lakers) 2019年7月14日
自分にとってのしあわせのためにトレードを要求し、レブロンというパートナーを得て優勝を狙える環境を手に入れたデイビスは、トレード後、GMのロブ・ペリンカ、レブロンと電話で頻繁に話し合い、どういう選手をロスターに加えるべきかについて話し合ったという。
パワーフォワードでプレーするのを好むデイビスがペリンカに求めたのは、センターだった。ペリンカはその要求に応え、ジャベール・マギーと再契約。そしてペリカンズ時代にチームメートだったデマーカス・カズンズは、デイビス、それからラジョン・ロンドの勧誘もあってレイカーズへの移籍を決めた。
デイビスのレイカーズ移籍後、スター選手たちの移籍が相次いだ。特に西カンファレンスではカワイ・レナード&ポール・ジョージ(クリッパーズ)、ジェームズ・ハーデン&ラッセル・ウェストブルック(ロケッツ)という超豪華デュオが誕生している。だがデイビスは、新チームのロスターの力に自信を持っている。
「どのチームのロスターが相手でも戦える。7戦のシリーズで戦っても、最終的には勝てる」
その言葉が現実となるかどうか、デイビスにとっても、2019-20シーズンは勝負の年になる。
It's real.
It's really real. #AD3 pic.twitter.com/bDniuIjptR— Los Angeles Lakers (@Lakers) 2019年7月13日