八村塁

「日本バスケの顔として見てもらえてうれしい」

NBAサマーリーグを戦っているウィザーズの八村塁は、現地7月11日に行われたホークス戦で25得点9リバウンド2ブロックを記録し、76-71の勝利に大きく貢献した。

これまでの八村は、デビュー戦ではシュートタッチに苦しみながらも14得点を挙げ、2試合目も然るべきタイミングで攻撃に参加して19得点を挙げた。そして出場3試合目となったこの日、チームメートとの連携と『個の打開』の両方が噛み合うことで過去2試合を上回った。

「試合の入り方は良くなかったけれど、後半に挽回できて勝てた」と、試合後すぐの取材対応で振り返ったように、6得点に終わった前半の出来は決して目立つものではなかった。ポストでボールを呼びこむシーンもほとんどなく、積極的にプレーに絡むシーンは見られなかった。

それでも後半に入るとトップから果敢に1on1を仕掛け、初めての3ポイントシュートを成功させるなど、ゴールを狙う姿勢をより明確に出していく。すると後半だけで19得点を挙げる活躍を見せ、チームを勝利に導いた。

これまでの成長について聞かれた八村は、「毎日一生懸命にやって、少しずつ成長してきた。そして今はウィザーズでプレーして、チームが優勝する力になろうとしている」と答え、努力の積み重ねが現在の結果に繋がっていると主張した。

日本でも大きな注目を浴びていることについて聞かれると、「日本のファンがバスケットボールを見てくれることがうれしいし、日本のバスケットボールの顔として見てもらえてうれしい」とコメントしている。

日本でもサマーリーグの様子が連日ニュース番組で取り上げられるなど、八村への注目度は日増しに上がっている。今後は相手のマークもより厳しくなると予想されるが、日本バスケの顔としての活躍を続けてほしい。