お互いの意地がぶつかるシーソーゲームに
アルバルク東京は2月11日、東アジアスーパーリーグ(EASL)グループリーグ最終戦でモンゴルのザック・ブロンコスとアウェーで対戦。EASL初出場初ファイナルズ進出を目指す相手の猛攻をしのぎ、97-93で勝利した。ブロンコスはヘッドコーチのタナシス・スコートプロスが先週逝去。試合開始前には故人を偲ぶメモリアルムービーが流れ、黙祷を実施。A東京は喪章をつけて試合に臨んだ。
A東京の先発は先週のニュータイペイ・キングス戦と同様に、小酒部泰暉、安藤周人、マーカス・フォスター、ライアン・ロシター、セバスチャン・サイズ。A東京はここまでEASLの試合で効果的だったサイズのインサイドでアドバンテージをつかむかと思われたが、10月の前回対戦時には未加入だったブロンコスのジョルディ・ツィマンガの高さと腕の長さへの対応に苦しみ、思うように得点やリバウンドが伸びない。そのような中でも小酒部がサイズやロシターに的確にパスを通して流れを牽引したが、ブロンコスも21歳のバルスボルド・バータル・エルデネや20歳のアズバヤル・アンタンゲレルの果敢なプレーで得点を積み上げ、22-20で第1クォーターを終える。
拮抗した内容の第1クォーターから一転、第2クォーターはA東京優勢の展開となった。安藤、ザック・バランスキー、フォスターの3ポイントシュートが立て続けに決まり、開始5分、ロシターのロングパスからサイズのファストブレイクで9点のリードを奪うことに成功。しかしタイムアウトで立て直したブロンコスは、ツィマンガやアジア枠のフレデリック・リーシュ、アンタンゲレルの連続得点で1ポゼッション差に追いつき、44-41でスタートした第3クォーターはエースのイアン・ミラーを軸に12-0のランで逆転。A東京は大倉颯太やサイズのシュートで応戦するも、1〜2点の僅差でリードが推移するシーソーゲームとなった。
38得点7リバウンドのサイズ「大きな勝利だった」
最終クォーターも一進一退の攻防となったが、A東京はブロンコスの激しいディフェンスの前に3ポイントシュートを打つチャンスが作れず、逆にミラーやエルデネ、リーシュに立て続けにビッグショットを決められ、残り2分を切って8点ビハインドと窮地に立たされる。
しかし、すでに『EASLファイナルズ』進出を決めているもののグループ首位でシード権を手に入れたいA東京は、貪欲に勝利を求める姿勢を崩さない。フォスターのバスケット・カウント、サイズの連続3ポイントシュートで残り1分で1点差に追いつき、直後のミラーの3ポイントシュートをサイズと小酒部の好守で防ぎ、残り22秒、安藤のキックアウトパスから小酒部が値千金の3ポイントシュートを沈めて逆転。その後もブロンコスの必死のオフェンスを防ぎきり、完全アウェーのMバンクアリーナで勝利を収めた。
サイズは3ポイントシュート4本、フリースロー14本をすべて成功させ38得点7リバウンドと殊勲の活躍。安藤も3ポイントシュート5本成功を含む17得点を挙げ、フォスターが13得点9アシスト、大倉が10得点、小酒部が7得点8アシストとバランスの良いオフェンスが光った試合となった。
ヒーローインタビューに応じたサイズは「大きな勝利だった」と喜びの第一声をコメントし、ケガ人が続出する状況でこのような素晴らしいプレーができるのは何故かと問われると、次のように答えた。「本当にすさまじいシーズンだ。10月の開幕以来、毎週のように土、日、水と試合をこなしてきた。東京では選手7人という厳しい状況も経験したが、なんとか勝ち抜く方法を見つけようとしている。健康な選手が全力を尽くしているし、今日素晴らしいプレーをした全員を誇りに思う」
この結果をもってA東京は5勝1敗でグループCの首位を確定させ、マカオで行われる『EASLファイナルズ』のシード権を獲得。3月20日の準決勝から優勝を目指す。

