ネッツに移籍したカイリー・アービング、フルマックスを手にするための出来高

2019/07/12
NBA&海外
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カイリー・アービング

過去の実績と比較しても難しい条件ばかりを設定

幼い頃からの念願だったネッツへの移籍を実現させたカイリー・アービング。契約期間は3年で、4年目はプレーヤーオプションになるのだが、アービングの契約には、ある条件をクリアした場合に100万ドル(約1億800万円)を受け取ることができる出来高が付けられている。

『ESPN』によれば、アービングの来シーズンの年俸は3172万ドル(約34億円)で、フルマックスには100万ドル足りない。彼が満額のボーナスを受け取るには、8つの条件をクリアする必要がある。すべてレギュラーシーズンを対象に、1つクリアするごとに12万5000ドル(約1350万円)が加算されていく条件は、そのどれもが非常に難しいものとなっている。

・レギュラーシーズン全82試合のうち70試合以上に出場
・最低60試合に出場し、平均ターンオーバーが2.4未満
・最低60試合に出場し、平均フリースロー試投数が4.6本超え
・フリースロー成功率88.5%超え
・3ポイントシュート成功数平均2.8本超え
・ファウル数を1試合平均2.1回未満
・アービングがプレーしている時間帯に100ポゼッションあたり114得点超え
・アービングがプレーしている時間帯に100ポゼッションあたり106失点未満

上記の条件クリアがどれだけ難しいかは、彼の過去のスタッツを見れば明らかだ。

アービングがこれまでに年間70試合に出場したシーズンは、2013-14(71)、2014-15(75)、2016-17(72)しかない。年間60試合以上に出場し、1試合のターンオーバーが平均2.4未満だったのは2017-18シーズン(2.3)のみ。60試合に出場し、1試合のフリースロー試投数平均4.6本超えを果たしたシーズンは2013-14シーズン(71試合出場で4.8本)、2014-15シーズン(75試合出場で4.9本)、2016-17シーズン(72試合出場で4.6本)。

レギュラーシーズンの試合でフリースロー成功率88.5%超えを達成したのは2015-16シーズン(88.5%)、2016-17シーズン(90.5%%)、2017-18シーズン(88.9%)。レギュラーシーズンの試合で3ポイントシュート成功数平均2.8本超えを果たしたのは、2017-18シーズン(2.8本)のみ。レギュラーシーズンの試合でのファウル数が1試合平均2.1回未満だったのは、2014-15シーズン(1.9)、2015-16シーズン(2.0)、2017-18シーズン(2.0)。

このデータを見ただけでも、満額を獲得するのは非常に困難なことが分かる。ただ、アービングは、またケビン・デュラントも、ディアンドレ・ジョーダンの年俸1000万ドル(約11億円)を捻出するために減額を受け入れたとも言われているため、球団はあえてボーナスという形式を取ったのかもしれない。

アキレス腱断裂により来シーズンは全休が見込まれているデュラントが100万ドルのボーナスを受け取る条件は、ネッツのプレーオフ進出、年間43勝、レギュラーシーズン50試合以上出場、オールスター選出という内容で、万全な状態でシーズンを迎えられれば楽にクリアできそうなものとなっている。