ベンチの得点を代償にアル・ホーフォードの穴を埋める
セルティックスは昨年オフにサラリー削減を目的に大きなトレードをいくつか成立させた。交換要員としてアンファニー・サイモンズを獲得したが、彼は最初から最後までチームの中長期プランには入っていなかったようだ。チームで唯一の全試合出場を続けていたものの、守備に難があるとされて先発起用されることはなく、トレイルブレイザーズ時代よりプレータイムは大きく減少した。現地2月1日のバックス戦ではシーズンハイの27得点を記録したが、それがセルティックスでの短い在籍期間の最後の試合となった。
現地2月3日にセルティックスとブルズがトレードに合意。サイモンズはブルズに送られ、セルティックスはニコラ・ブーチェビッチを獲得する。また、両チームは2巡目指名権を交換する。
セルティックスにとってサイモンズのシックスマンとしての得点力はそれなりに貴重だったが、アル・ホーフォードが抜けたセンターの穴は埋まっていなかった。オフの時点では今シーズンに勝つつもりはなかったかもしれないが、多くの主力を放出したにもかかわらずチームは31勝18敗の東カンファレンス2位と大健闘しており、アキレス腱断裂のジェイソン・テイタムがシーズン終盤に復帰する可能性も高まっている。かくして彼らは再び優勝を狙う野心を見せ、ブーチェビッチ獲得を決めた。
ホーフォードとクリスタプス・ポルジンギス、ルーク・コーネットが抜けたセルティックスのセンターは、ニーミアス・ケイタとルカ・ガルザの中堅2人が支えていた。ブーチェビッチは35歳の大ベテランだが、いまだ身体的な衰えはなく、ゴール下の得点と強力なスクリーン、リムプロテクトとリバウンドで即戦力となるだろう。ケイタとガルザ、また2ウェイ契約のアマリ・ウィリアムズは先発では心もとないが、ベンチからの出場であれば貴重な戦力となる。
ブーチェビッチはセブンティシクサーズでデビューした後、マジックで8シーズン半プレー。チームの再建に伴いブルズに移籍し、デマー・デローザンとザック・ラビーンと『ビッグ3』を結成するも、チームは機能しなかった。彼らが移籍した後も、彼は勝てないブルズに残ってインサイドを支えていたが、成功で報われることはなかった。
2シーズン前に優勝したセルティックスは、ロスターを変えながらも再び優勝のチャンスを得ようとしている。衰えを見せないブーチェビッチのパフォーマンスは、新たなモチベーションを得てさらに向上することも期待される。
これまでのセルティックスにはなかったポストアップに、ピック&ポップからの3ポイントシュート、ただスクリーンをかけるだけでなくハンドオフからの攻めのバリエーションも増えるだろう。
なおかつセルティックスはこのトレードでサラリーも削減した。ブラッド・スティーブンス球団社長は巧みな手腕でセルティックスを常に強豪チームへと押し上げている。
