キーファー・ラベナ

「得点ができているのはチームメートやスタッフたちのおかげ」

1月28日、横浜ビー・コルセアーズはアウェーで越谷アルファーズと対戦。前節の京都ハンナリーズ戦は、2試合とも攻守に渡りリズムがつかみきれずに連敗したが、今節は前半で7点のリードを奪うと、最後は28-10のビッグクォーターを作り、今シーズン最多得失点差の92-63で勝利した。

第1クォーターから9得点を挙げて、攻撃を牽引したキーファー・ラベナは前節の悔しい敗戦から、強い気持ちを持って今節に臨んだと明かす。「何がなんでも勝ちたい気持ちで挑みました。1点差でもいいので絶対に勝つという気持ちを全員が持ち、同じ方向を向いてそれぞれの役割をやり切れたことがうれしかったです」

ラベナは、「Practice(練習)」とよく口にする。当然、試合で力を発揮するのは重要なことだが、そのために十分な準備が必要だと考えている。「みんなが危機感を持っていて、昨日は良い練習ができ、それが勝利に繋がりました。これを継続していくことで勝てるチームになります。この勝利を忘れずに、互いによく話して準備をしていくことが重要です」

前節は連敗したが、ラベナの個人のパフォーマンスは良かった。京都との第1戦はシーズンハイ(タイ)となる20得点、第2戦は19得点8アシストとチームに貢献した。この試合でも22分21秒と決して長くない出場時間ながら19得点をを記録した。

「好調ですね?」と声をかけたが、一瞬の溜めがあった。はたから見れば好調だと見えるが、本人はそうは思っていないようだ。「得点ができているのは、チームメートやスタッフたちのおかげです」と謙虚な言葉が返ってきた。

力を発揮すれば、このパフォーマンスは彼にとって驚きではない。そうは言わなかったが、表情が物語っていた。自身の出来よりもチームファーストな言葉が続く。「絶対にチームに貢献しようと、強い気持ちで試合に臨んでいるだけです」

日本に来て5シーズン目、横浜BCでは2シーズン目。Bリーグでのキャリアも長くなってきた。フィリピン代表のキャプテンも歴任したラベナは、常にチームを引っ張る存在として、チームを勝利に導くことだけを意識している。「自分はどんな役割だとしても、チームの勝利のために常に挑戦していますが、自分のプレーで貢献できたのはうれしいです」と表情を緩ませた。

キーファー・ラベナ

「チームメートとの兼ね合いで難しいと感じることはない」

前述の通り、リーグ戦再開後は3試合連続で高得点を記録しているラベナだが、シンプルにフィールドゴール試投数が増えている。シーズン平均は8.5本だが、この3試合は12.3本。逆にラベナと共に先発を担う安藤誓哉は、フィールドゴール試投数のシーズン平均11.9本から直近3試合は7.3本と減らしている。

試合を見ていても、安藤よりもラベナがハンドリングして、プレーメークするポゼッションが多い。横浜BCのラッシ・トゥオビヘッドコーチは「キーファーが素晴らしいパフォーマンスをしている中で、誓哉がシューターを担うこともありますが、常にハンドラーを2人コートに立たせることを意識しています」と、特に大きく変えているわけではないと話す。

「どのように機能させるかが自分たちの挑戦です。その中で、どうケーレブ(・ターズースキー)を生かせるかを考えています。今日は、それぞれが良いパフォーマンスをしてくれたのでうれしいです」

横浜BCは安藤をはじめ、ダミアン・イングリスなど、ボールを持つことで力を発揮するプレーヤーがいるため、ラベナは「全員で取り組んでいますが、特に誓哉とダミアンはベストプレーヤーなので一緒に考えています」と、彼らとのボールシェアを意識している。

しかし、それよりも自身の役割を全うすることにフォーカスしている。「ただ、1番重要なのは、自分が任された時にシュートをしっかり決めることなので、チームメートとの兼ね合いで難しいと感じることではないです。全員で切磋琢磨して、それを試合で表現するだけです」

横浜BCの成績は、12勝21敗で東地区8位。チャンピオンシップ圏内までは9ゲーム差と苦しい状況ではあるが、先を見過ぎずに目の前の1戦をしっかり戦うとラベナは意気込んだ。

「1日1日を無駄にしないことが重要です。このあと横浜に戻り、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦があるので、しっかり準備します。強豪が相手ですが、久しぶりのホーム戦なので良いエナジーと自信を持って、挑んでいきます」