勝利に直結する第3クォーターのパフォーマンス
ラスベガスで行われているNBAサマーリーグ、渡邊雄太が所属するグリズリーズはクリッパーズと対戦した。
開始30秒、渡邊はジャズから移籍してきたばかりのグレイソン・アレンとの連携から、ペイントエリアでシュートを沈め先制点を記録。ここからドライブを起点に相手ディフェンスにズレを作り出し、連動したチームオフェンスで得点を重ね、11-0のスタートダッシュに一役買った。
しかし、その後はタフショットを打たされ、ブロックショットを浴びるなどしてチームはリズムを崩してしまう。アレンが審判への抗議でテクニカルファウルをコールされ、軽率なターンオーバーも目立つなど、1点差に詰め寄られて前半を終えた。
後半開始直後に逆転を許したグリズリーズだが、ここから渡邊に引っ張られて立ち直る。渡邊の3ポイントシュートで逆転に成功すると、トランジションから再び渡邊が3ポイントシュートを沈めてリードを拡大した。渡邊の勢いは止まらず、3ポイントシュートを警戒するディフェンスを抜き去り、ファウルを受けながらシュートを決めきるバスケット・カウントを誘発した。
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— Memphis Grizzlies (@memgrizz) 2019年7月8日
持ち味のディフェンスでも抜群の読みとフットワークは安定感抜群。ゴール下への侵入を許さず、ヘルプに行くかどうかの駆け引きでも冴えを見せた。攻守にわたる渡邊の活躍もあり、第3クォーターを25-15で終えたグリズリーズが87-75で勝利した。
渡邊は前半はフィールドゴール6本中1本のみの成功に終わったが、終わってみれば22分間の出場で3ポイントシュート2本成功を含む12得点7リバウンドを記録。特に第3クォーターのパフォーマンスはチームの勝利に直結するものだった。
渡邊はソルトレイクシティでの試合も含め、4試合連続で2桁得点を記録。課題となっていた得点力不足を解消しつつあり、開幕ロスター入りへ期待は高まるばかりだ。